今回はアプリ事業者がアプリリリース時に導入を検討するであろうアプリ計測ツールAdjustについて、導入方法やその特徴をご紹介させていただきます。Adjustはアプリリリース前に導入検討をすべきツールです。Adjustの導入時には注意点や有料・無料プランなどがございますので、そのご説明や補足も行わせていただきます。詳細は以下の参考記事もご確認ください。
参考記事:アプリリリース前にマーケティング準備でやることまとめ
参考記事:【アプリマーケター必見!】アプリマーケで検討必須のツールまとめ
なお、Adjustと比較されることも多いAppsflyerについてもこちらの記事で紹介しています。よろしければご確認ください。
参考記事:アプリ計測ツールAppsflyerとは?導入方法とプランについて
Adjustとは
Adjustはドイツ発のモバイルマーケティング分析プラットフォームで、日本市場シェアNo.1となっています。主要アプリ運営事業者の約80%がAdjustを利用しているというデータもございます。
主要なアプリ運営事業者として、ヤフージャパン、楽天、リクルート、ドコモ、KDDI、ソフトバンク、サイバーエージェント、DeNA、LINE、任天堂、メルカリなどが利用しているということもあり、様々なアプリで利用されていることが分かります。
Adjustを利用する最大のメリットは、アプリ内分析ツールとは明確に区別され、アプリの外側で実施したマーケティング施策と紐づけて計測・分析できることとなります。媒体ごとにことなる計測環境をAdjustを導入することで統合でき、様々な媒体の実績を把握し、分析に活かすことができます。
この記事内ではアプリ計測ツールとも記載しておりますが、一般的にアプリユーザーのインストール計測をするツールをアトリビューション計測ツールと呼びます。現在日本ではAppsflyerかAdjustを導入するアプリがほとんどのため、どちらかのサービスを選択する事が多いかと思われます。
Adjustはアプリインストールの計測の他にも、インストールしたユーザーのアプリ内での行動(エンゲージメント)の計測も行うことが可能です。また、インストール計測時に、単にインストールしたかを計測するだけではなく、どの経路でインストールしたかが分かるため、広告媒体やキャンペーン別、SNSアカウントや投稿別などで計測することが可能です。
Adjustの特徴やポイント
Adjustにはいくつかの特徴やポイントがあるのでそちらについてご紹介いたします。
同業他社に先駆けてCTV(コネクテッドTV)のクロスデバイス計測サービスをリリース
Adjustは昨今メディアとして強力な、CTVでのクロスデバイス計測を可能としています。例えば、CTVでアプリインストールを行った場合の計測や、CTVからCTVへの計測も可能となります。CTVを用いて視聴するVODの広告についてはこちらの参考記事もご確認ください。
参考記事:ビデオ・オン・デマンド(VOD)広告とは?ネットフリックス広告やAbemaTV広告などの出稿料金や方法を解説
ビデオリサーチ社と唯一協業した地上波テレビCMの効果測定サービスを提供
Adjustでは2022年より地上波テレビCMでの効果測定が開始しております。大規模なPRを行うアプリには相性が良いと言えます。
Adjustとビデオリサーチとの連携により、マーケターは地上波テレビCMのモバイルアプリインストールへのアトリビューションを計測し、Adjustの管理画面でアプリの指標とKPIを確認、広告効果分析をすることが可能になりました。
Adjustの管理画面では、インストールの流入元ごと(広告媒体、オウンドメディア、QRコード、Email、コネクテッドTVなど)にインストール数、起動数、収益イベント数などを確認することが可能となります。また、テレビCMについては地区、番組名、クリエイティブまでブレイクダウンし表示されます。粒度の高い分析をすることにより、マーケターはテレビ広告がインストールのきっかけとなったユーザーのその後のジャーニーを完全に把握し、キャンペーンの最適化と成長促進に活用できるクロスデバイスのインサイトが取得できます。
Adjustのプレスリリース
日本国内の強固なサポート体制
Adjustは他のアプリ計測ツールと比較しても、サポート体制が強固で対応が早いと感じることが多いです。日本語ドキュメントが完備され、導入にあたっても内容を理解し、導入をスムーズに進めることが可能です。
Adjustの導入時にはSDKの開発が必要
Adjustの導入時には指定されたSDKの開発が必要となり、個別でイベント計測などを行う場合は計測内容ごとに個別の計測設定が必要となります。なお、SDKの開発をすることで、フェイスブック広告やグーグル広告の計測に必要な作業をAdjustのSDK開発で代行することができるなど、本来広告配信などで必要であった作業を省略することが可能ですので、必要な作業を整理する必要がございますのでご注意ください。
弊社GLASSでは開発に際して必要な作業を整理してお伝えすることも可能ですので、マーケティング部門と開発部門との橋渡しの作業を担わせていただくこともできます。
Adjustの料金とプランについて
AdjustにはBase、Core、Enterpriseと複数のプランがありますが、多くのアプリで選択するのはCoreかと思われます。Adjustは無料で導入が可能となりますので、まずは導入を行い、有料プランについてはお問い合わせから詳細を聞くことをおすすめします。
お問い合わせ時期などによってディスカウントのキャンペーンをやっているときもあるため、キャンペーンなどの詳細も聞いてみると良いでしょう。基本的にインストールに紐づく従量課金制なので、流入経路によってAdjustを使用しないという選択も可能です。Firebaseなど、その他のツールと併用することもご検討ください。
参考記事:アプリ内分析ツールGoogle Analytics for Firebaseの導入方法と有料・無料プランについて
まとめ
今回はAdjustの機能やプランについてご紹介しました。GLASSではAdjustを用いたマーケティングの支援を行っており、Adjustの使用方法や導入に際してのご相談についてもお答えしております。導入について不明点があれば無料で対応しておりますので、まずはお気軽にGLASSまでお問い合わせください。
株式会社GLASSのメンバーです。GLASSではテクノロジー活用に特化したデジタルマーケティング・DXのコンサルティングを行っています。マーケティング施策の中心となる「データ基盤」の構築・戦略設計・施策展開を支援し、エージェンシー的に実務代行も一貫して行うことで常に成果にコミットしています。