突然ですが、アプリマーケティングを検討し始めた方の中には、以下のような悩みをお持ちの方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。
- アプリをリリースする予定があるけど、マーケティングのためにどのようなツールを導入すればよいか分からない
- アプリのリリースはしたけど、なかなかユーザーがインストールや定着をしてくれない
実際に私もこのようなご相談を頂いたことが何度もございます。今回はチェックリストのようにアプリマーケティングを実施する上で検討が必要なツールについてご紹介したいと思います。
アプリマーケに必須のツールの用途は?
アプリマーケティングに使用するツールと言っても、いくつか種類が分かれております。まずはその種類についてご紹介します。
- アプリストア公式の管理機能
- アプリ計測ツール(アトリビューションツール)
- 【必須ではない】アプリ市場調査ツール
- 【必須ではない】マネタイズツール
アプリストア公式の管理機能
こちらは、アプリをリリースする際にApp storeやGoogle Playなどのプラットフォームが公式で用意している管理機能のことを指します。
アプリをリリースおよび更新するための機能はもちろんのことですが、インストール数の計測やスクリーンショットのABテストの実施など、アプリマーケティングに重要な機能が備わっております。特にABテストなどは、公式の機能だからこその正確なテストが可能なため、必須のツールと言えます。
参考記事:【ASO対策】22年最新!iOSでのABテスト方法とおすすめの対策
参考記事:【ASO対策】Google PlayでのABテスト方法とおすすめの対策
アプリ計測ツール(アトリビューションツール)
アプリのインストール数やインストール経路(広告の各媒体ごとやSNSアカウントなど)、アプリ内のアクション等を計測することが可能となるツールです。つまり、上記の公式ツールで分析が難しい、詳細な分析の上で使用するツールです。複数のツールが用意されていますので、検討の上導入をおすすめします。
firebase
Googleが提供しているアプリ運営における総合的なツールです。機能の一部としてマーケティング機能が備わっており、インストール数や、アプリ内のアクション(イベント)の計測などを行うことが可能です。また、Googleが提供している既存のツールとの連携も容易なため、Google Analytics 4(GA4)と連携し、インストール経路の計測をWEB経由も含めて柔軟に行ったり、Admobと連携し、マネタイズ指標を横断的に分析することも容易となります。SNS を使ったアカウント作成や、チャット機能、プッシュ通知などの機能も同時に提供されているため、開発するアプリに合わせて活用する機能を検討することをおすすめします。
参考:https://firebase.google.com/?hl=ja
Adjust
Adjustはドイツ発のモバイルマーケティング分析プラットフォームで、日本市場シェアNo.1を誇ります。主要アプリ運営事業者の約80%がAdjustを利用されているとのことです。また、ヤフージャパン、楽天、リクルート、ドコモ、KDDI、ソフトバンク、サイバーエージェント、DeNA、LINE、任天堂、メルカリなどの大手企業も含まれています。
主要な目的としては、アプリのインストール数やインストール経路を細かく分析することが目的となります。仕組みとしては、流入経路ごとにインストールURLの設定を変更できるため、広告媒体やSNSアカウントの投稿ごとにURLを変更することで、経路を分けた分析が可能となります。
その他にも、アプリ内のイベントや継続率、課金にまつわるイベントでの購入金額など、LTV算出も行うことができます。Facebook広告やGoogle広告など、多数の媒体とも連携できており、iOSのIDFA対策も独自に行なっております。なお、無料のプロモーションも行なっております。なお、直近では同業他社に先駆けてCTV(コネクテッドTV)のクロスデバイス計測サービスをリリースされ、ビデオリサーチ社と唯一協業した地上派テレビCMの効果測定サービスを提供しています。
Baseプランをお申込みのお客様は、無料でアカウントを作成いただけ、Coreソリューションの全機能にアクセスできるだけでなく、1ヶ月あたり最大500のアトリビューションが可能です。また、日本のお客様には、Adjustのテクニカルアカウントマネージャーが日本語でメールサポートを提供しています。
https://www.adjust.com/ja/pricing/
Appsflyer
基本的な用途はAdjustと同様ですが、Adjustと比較し、独自のセミナーや勉強会の実施が多い印象にあります。合わせて、管理画面の構成も使いやすい印象です。価格についてはこちらをご覧ください。無料のプロモーションも行っているようです。
ZeroプランとGrowthプランには登録後、12,000件までのコンバージョン計測と、AppsFlyerのアドオンを30日間無料で利用できる初回限定特典があります。エンタープライズプランのプレミアム機能は、無料のお試し期間ではご利用いただけません。
https://www.appsflyer.com/ja/pricing/
参考:https://www.appsflyer.com/ja/
AdjustやAppsflyerは1インストールあたりの従量課金制となる有料ツールが主ですが、無料プランの提供もございます。それぞれ、紹介した者以外にも、期間限定のプロモーションを行っていることもございますので、まずはお問い合わせをしてみると良いでしょう。firebaseは無料プランと有料プランが用意されていますので、まずは無料で導入してみると良いのではないでしょか。
アプリ市場調査ツール
アプリ市場の調査ツールについては、主にアプリのリリース前に市場調査の目的に利用することが多いのではないでしょうか。アプリマーケティングの必須のツールではございませんが、状況に応じて活用をおすすめします。
有名なツールとしてはdata.ai(旧:App annie)や、App apeなどがございます。
なお、弊社では視聴調査というよりもプラットフォームのASO対策としてApp tweakを使用しております。ブログ記事も書いておりますのでご興味があればご導入されることをおすすめします。
まとめ
今回はアプリマーケティングに必須のツールを中心にご説明しました。アプリの用途に応じて、ご導入されるツールの検討をいただけたらと思います。今回詳しく紹介できなかったアプリ市場の調査ツールやマネタイズツールについては別途ご紹介したいと思います。
弊社GLASSではアプリマーケティングツールの導入支援やインハウス活用の支援も行っております。もし不明点が多い場合はお気軽にお問い合わせください。
株式会社GLASSのメンバーです。GLASSではテクノロジー活用に特化したデジタルマーケティング・DXのコンサルティングを行っています。マーケティング施策の中心となる「データ基盤」の構築・戦略設計・施策展開を支援し、エージェンシー的に実務代行も一貫して行うことで常に成果にコミットしています。