AppsFlyerのグーグル広告との連携方法は？連携の目的や設定内容について解説

アプリ計測ツールであるAppsFlyerの主要な導入目的の一つは、グーグル広告などの広告媒体との連携ではないでしょうか。AppsFlyerと広告媒体を連携することで、広告運用の効率化やインストール計測の正確性の担保等、様々なメリットを享受することができます。

今回はこれからAppsFlyerとグーグル広告を連携される方に向けて、連携方法や使い方について詳しくご紹介します。

なお、AppsFlyerの概要についてはこちらの記事にて紹介しております。

アプリ計測ツールAppsflyerとは？できることや料金プランについて

AppsFlyerとグーグル広告の連携をする目的

AppsFlyerとグーグル広告を連携することで、以下のメリットがございます。

• グーグル広告のキャンペーン情報や広告費の情報をAppsFlyerに反映できる
• AppsFlyerのイベントを含んだ計測結果をグーグル広告に反映し、運用に活用できる
• ボットによる不正インストール対策を広告運用に活用できる
• 対象のユーザーをリスト化し、広告の配信と除外設定ができる

それぞれについて詳しくご説明させていただきます。

グーグル広告のキャンペーン情報や広告費の情報をAppsFlyerに反映できる

グーグル広告とAppsFlyerを連携することで、グーグル広告のキャンペーンごとの情報をAppsFlyerの管理画面に反映することができます。例えば、グーグル広告以外の媒体ごとのインストール数やイベント数の比較や広告費を含めた費用対効果の比較を他の媒体も含めて実施することが可能です。

AppsFlyerのイベントを含んだ計測結果をグーグル広告に反映し、運用に活用できる

AppsFlyerのイベント結果をグーグル広告に反映することも可能です。例えば、会員登録や購入などのイベントをグーグル広告上のコンバージョンとしてみなし、広告運用の目標として設定することもできます。イベントの詳細については、過去に執筆した記事もご確認ください。

AppsFlyerのイベントとは？設定方法や準備内容を詳しくご紹介

ボットによる不正インストール対策を広告運用に活用できる

AppsFlyerではボットによる不正なインストールや不正な挙動を制御する機能が搭載されています。AppsFlyerの計測結果を広告に反映することで広告の成果にもそちらを反映することが可能です。

詳細はAppsFlyerの紹介内容もご確認ください。

参考：不正対策_AppsFlyer

対象のユーザーをリスト化し、広告の配信と除外設定ができる

AppsFlyerはインストールユーザーや特定のイベントの対象ユーザーなどをリスト化し、広告の配信や配信対象からの除外が可能となります。これにより、より広告運用の成果を向上させることが可能です。

AppsFlyerとグーグル広告の連携方法

続いて、AppsFlyerとグーグル広告の連携方法についてご紹介します。事前に以下の準備は完了するようにお願いします。

• アプリのAppsFlyerの実装が完了している
• 運用するグーグル広告のアカウント開設が完了している

グーグル広告のリンクIDを作成する

まずは、グーグル広告のアカウントにてリンクIDでの作成を行います。広告管理画面の「ツールと設定」から「リンクアカウント」へとお進みください。

続いて、「リンクアカウント」の中から「サードパーティアプリアナリティクス」の行にある詳細をクリックしてください。

次の画面で「リンクIDを作成」を押下すると以下の画面へと移ります。こちらでそれぞれのプラットフォームのアプリを選択し、リンクIDを作成できます。こちらのIDは後ほど使用しますので、保存してください。

AppsFlyerでグーグル広告の設定をする

まずは、設定から「連携済みパートナー」に進んでください。「すべてのパートナーを検索」からグーグル広告を探します。

続いて、検索からグーグル広告を選択すると以下のようにグーグル広告が選択肢として表示されます。こちらをクリックしてください。

「連携設定」ボタンより連携を進めてください。表示はMetaの広告ですが、対応内容は同じです。

連携設定を押下すると、リンクIDの入力画面が表示されます。こちらに先程のリンクIDを入力し、保存をお願いします。

こちらの設定を行うと連携は完了します。なお、必ず両OSで設定を行うようにお願いします。

参考：Google Ads (AdWords) の連携設定

AppsFlyerでのグーグル広告のおすすめの設定内容

続いてはおすすめの設定内容をご紹介します。AppsFlyerでは個別に計測内容の設定が可能です。それぞれの項目について内容を理解した上で設定をお願いします。

今回ご紹介するのは、リンクIDの入力箇所の下部に表示される計測設定の項目についてです。

事前登録キャンペーンのルックバック期間

グーグル広告で事前登録キャンペーンを行う場合にどの期間計測への反映を行うかを設定できます。もし事前登録キャンペーンを行わない場合は設定内容は気にしなくても問題ございません。

インストールビュースルーアトリビューション

「インストールビュースルーアトリビューション」は「広告を表示したがクリックしていないユーザーのアトリビューション（計測）」のことです。広告の表示をしたことでユーザーへのアテンションをし、インストールの成果へと貢献したかを反映する設定となります。

インストールのビュースルールックバック期間

上記のアトリビューションを反映する期間の設定です。ユーザーは広告のアテンションを経過と共に忘れることを念頭に、あまり長い期間の設定は推奨されておりません。AppsFlyerでは1日を推奨期間としています。

リアトリビューションCV計測

「リアトリビューション」＝再インストールのことです。

こちらを計測する場合には設定してください。

リエンゲージメントCV計測

「リエンゲージメント」＝既にアプリを持っているユーザーのことです。

リターゲティング広告経由でアプリ起動に至った計測を、計測対象とする場合は設定してください。

リターゲティングCVの計測対象からアクティブユーザーを除外する

こちらは記載の通り、リターゲティング広告の計測対象からアプリのアクティブユーザーを除外するかを設定できます。

アプリ内イベントポストバック

グーグル広告の管理画面へイベント計測もポストバックする場合は必ず設定してください。

まとめ

今回は、AppsFlyerのグーグル広告との連携についてご紹介しました。連携に際してはアプリ広告ならではの独自の設定を行う必要がございます。グーグル広告は設定方法をAppsFlyerが解説しているページが存在するなど、比較的連携方法は容易ではございますが、他の媒体も含めて計測設定についてご協力が必要であればお気軽にご連絡ください。