AppsFlyerとAdjustを比較!計測SDKの費用や導入方法は?

当記事ではアプリマーケティングを行う上で導入必須とも言えるアプリ計測ツールのAppsFlyerAdjustについて、比較を行いながらそれぞれの特徴や費用、導入方法などについてご紹介します。当記事を通して、どちらを導入すべきかの検討が進みましたら幸いです。

AppsFlyerやAdjustがなぜ必要なのか

モバイルアプリは通常のWEBサイトと異なり、インストールという行動を経てから使用されます。そのため、ウェブマーケティングで用いられることの多いGoogleAnalyticsのような流入計測や分析を行うことができません。ざっくりとしたご説明をしますと、ストアページへの遷移によってセッションが途切れ、継続して流入計測ができないということです。

※Firebaseを活用した流入分析はGoogle Analyticsで提供されておりますが、内部指標の計測や分析が主となり、詳細な流入経路の計測が難しいといった課題がございます

そのため、ユーザーの流入行動計測やその分析を伴うアプリマーケティングを行うためには、AppsFlyerやAdjustなどのツールを活用することが必要となります。

日本国内およびグローバルにて、ほぼ両者のどちらかが活用されております。AndroidとiOSのOS規格やバージョンアップデートにも即座に対応しており、どちらかを導入いただけばまず安心といった状況です。(2019年頃まで国産のSDKもございましたが、いずれも淘汰されていきました..。)

AppsFlyerやAdjustなどの計測SDKとは

繰り返しですが、AppsFlyerやAdjustを導入しないと流入元情報は取得できません

そのようなツールを総称して計測SDK、アプリ計測ツールなどと呼称しております。

計測SDKを活用することで、アプリの流入元情報(アトリビューション)と、流入後の利用状況であるアプリ内イベントを組み合わせた計測と分析ができます。計測SDKで、アプリマーケティング分析には必須の計測や分析の機能が使用可能となります。

※弊社ではAppsFlyerやAdjustの導入支援を行っております。アプリマーケティングでの活用方法や導入時に留意する点をサポートさせていただいております。

マーケティングの悩みを無料相談する

AppsFlyerとAdjustの費用や特徴の比較

続いて、AppsFlyerとAdjustを費用や特徴の面で比較させていただきました。

基本機能

最重要の機能である流入元情報の取得、アプリ内イベントの取得については両者ともに行なえます。そのため、基本機能における大きな違いは両者で無いのが現状です。また、計測において重要なアプリ広告との連携作業もそれぞれのツールで可能となっています。

その他、日本語でのサポートやセキュリティを万全とした計測環境など、両者ともに大きな違いはございません。

費用

AppsFlyerとAdjustともに費用は1アトリビューション(≒インストール)あたりに対して発生します。アプリ内イベントの計測等で追加の費用は発生しませんので、アトリビューションの数に応じてかかる費用は自ずと決定します。

なお、AppsFlyerやAdjustを経由しない流入についてはオーガニック流入として取得されるため料金の対象とはなりません。

費用についてはHPに記載がございますが、Adjustの有料プランは、インストール数によるボリュームディスカウントを実施しており、詳細はお問い合わせ頂く必要がございます。

ちなみに、以前お伺いした情報ですと、概ね20,000件/月のアトリビューション数でAdjustとAppsFlyerの単価は等しくなり、30,000件/月以上ですとAdjustが安くなる傾向にございます。

※大規模アプリですとAppsFlyerでも同様の割引が考えられますので、どちらにもお問い合わせいただくと安心でしょう。

導入方法

AppsFlyerの導入は専用のSDKを組み込むというシンプルなものです。ただし、アプリ内イベント(会員登録や購入など)をカスタムで設定する場合は、それ専用のイベント計測設定が必要となりますのでご注意ください。

開発参考記事:https://support.appsflyer.com/hc/ja/articles/207032126-SDK%E5%AE%9F%E8%A3%85%E3%81%AE%E6%A6%82%E8%A6%81

同様に、Adjustの公式案内ではAdjust SDKをアプリに組み込んでいただくだけの簡単な実装であると紹介されております。アプリ内イベントの計測設定などは同様に必要となります。

  • 実装工数は2〜3人日程度
  • オープンソースのSDKなので情報収集しやすい、日本語の資料も完備

開発参考記事:https://help.adjust.com/ja/article/integrate-adjust-sdk

特徴

最後に各計測SDKの特徴についてご紹介します。

AppsFlyer

計測SDKでは広告やメディアの事業者との連携が計測上の肝となってきます。AppsFlyerは約12,000の連携数を誇っており、その数は最大規模となっています。そのため、ニッチな媒体を含めて計測を行う上では心強いです。また、セキュリティ上計測の難易度が高いiOSのバージョンアップデートにも最も早く対応しているといった印象がございます。

その他にも、ウェブからアプリへの計測や、アンインストール数の計測、計測を容易にするスマートバナーの簡単な実装など、計測を柔軟に行う機能に優れていると言えます。

詳細は以下の記事でも紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

Adjust

国内最大のマーケットシェアを誇る計測SDKをご希望であればAdjustをおすすめします。Adjustは国産のSDKの事業譲受を行い、いち早く日本マーケットにも順応したことから、国内でのシェアが最大となっています。※Adjustの資料より

その他、同業他社に先駆けてCTV(コネクテッドTV)のクロスデバイス計測サービスをリリースしたり、ビデオリサーチ社と協業した地上波テレビCMの効果測定サービスを提供したりと、TVCMやVOD広告への出稿などを検討されているアプリ事業者様との相性がよいかと存じます。詳細は以下の記事でも紹介しております。

比較のまとめ

上記の比較内容を表にまとめますと以下の通りとなります。次のセクションでは導入を判断する場合の私独自の基準について、ご紹介しますので合わせてご確認ください。

AppsFlyerAdjust
費用1アトリビューションあたり0.07ドル(約10円)約30,000件以上のアトリビューション数であればAppsFlyerよりも割安
特徴・約12,000のパートナー連携数と同業ツールで最大規模
・セキュリティを最重視
・計測を柔軟に行う機能に優れている
・国内最大のマーケットシェアを誇る
・CTV(コネクテッドTV)のクロスデバイス計測や
地上波テレビCMの効果測定サービス等のTVCMやVOD広告との相性が良い
マーケティングの悩みを無料相談する

AppsFlyerとAdjustのどちらを導入すべきか

上記の比較を踏まえ、私が今まで実際に自身での活用や導入支援を行った上で、どちらを導入すべきかの判断基準をご紹介します。※あくまで私個人の見解です

費用

費用については前述の通り、Adjustはボリュームディスカウントが行われる前提で、詳細な金額は問い合わせをする必要がございます。そもそも問い合わせをする手間を省きたい方、インストール計画が定まらず、固定額での運用を行いたい方は、AppsFlyerをご選択いただければと思います。

ただし、ボリュームディスカウントによってAdjustでより安価に計測を行える可能性がございますので、まずは費用についてお問い合わせいただくことをおすすめします。

また、AppsFlyerではウェルカムパッケージというAppsFlyerで新規アカウントを開設すると、サインアップから1年間の期限で、12,000件のアトリビューションを無料で計測いただけるパッケージがございます。Adjustでは、オプションを加えてディスカウントされるオプションパッケージプランを確認しております。※最新の情報を必ずご確認ください

なお、ボリュームディスカウントが行われるかは、月々のアプリインストール数の見込みによっても左右されます。市場調査や広告媒体のシミュレーション、直近のアプリマーケティングの動向をご希望の方はお気軽にお問い合わせください。

管理画面の使いやすさ

続いて、管理画面の使いやすさによって導入判断をいただくことも重要かと存じます。AppsFlyerとAdjustそれぞれで管理画面を提供していますが、管理画面内にて計測数値の確認やレポートの作成が行なえます。また、計測設定等の日々の作業も管理画面上で行われます。それぞれのツールで無料の会員登録が可能ですので、最新の管理画面UIとUXをご確認いただき、どちらが貴社にとって使用しやすいかをご確認いただくことをおすすめします。

また、実務担当者の活用経験があるSDKを使用するというのも良いと思われます。

導入しやすさ

開発難易度については分かりかねますが、導入前に必要な機能について洗い出しすることをおすすめします。基本的なSDKの導入以外にも、アプリ内イベント計測やTVCMの計測、アンインストール計測などを行う場合は追加の開発を伴いますので、事前に計測したい内容とそれに伴う開発要件の確認を行っておくと、どちらが導入の負担が少ないかを知ることができます。

サポートや勉強会の有無

AppsFlyerもAdjustも独自のサポート機能の提供や勉強会の実施を行っております。マーケティングに必要な計測や分析に関することや、最新の市況に関する情報提供など、それぞれの提供内容も導入判断に影響するのではないでしょうか。

参考(AppsFlyer)

https://jpcreative092023.splashthat.com/

https://event.appsflyer.com/tgsafterpartyjp092023

参考(Adjust)

https://events.adjust.com/adjustignitejapan/PR

AppsFlyerおよびAdjustの導入サポートプランのご紹介

AppsFlyerとAdjustの比較および、導入における判断についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。今までいくつものアプリでの計測SDK導入に携わってまいりましたが、アプリごとの個々の仕様やご事情によって最適な内容が異なってまいります。弊社では、導入されるアプリに合わせた導入サポートプランを展開しております。具体的には以下のような内容に対応しております。

  • アプリリリース前市況調査や運用シミュレーションの作成
  • 計測SDKの導入に向けたスケジュール策定
  • アプリの仕様に合わせた最適な計測イベントと分析方法のご案内
  • 流入分析に向けた貴社への計測SDKの使用方法のご案内
  • アプリマーケティング手法のレクチャー

その他、リリース後の広告運用の代行やインハウス運用のご支援、各種マーケティング指標を統合したダッシュボード提供なども行っております。

もしご興味がございましたら、まずは無料相談のお問い合わせをお待ちしております。

マーケティングのお悩み相談ならGLASSへ!
カテゴリー: アプリ広告
GLASSで一緒に働いてみませんか?