以前の記事でアプリの収益化のための施策についてご紹介しました。その中でもアプリ内広告による収益化において導入が欠かせないメディエーションツールについてご紹介をしております。今回はその中でもAdMobについて詳しくご紹介いたします。
※今回の記事ではアプリ内収益化施策として、ご自身のアプリに広告掲載面を用意する方法のご紹介をします。AdMobでアプリの広告配信を行う方法については改めてご紹介いたします。
※本内容はアプリのプランナーやマーケターがAdMob導入の概要としてご覧頂くことを目的としておりますので、開発内容の詳細は本記事内のリンクから詳細を確認ください。
参考記事:【アプリ収益化施策】アプリ内広告で収益を得るための基本情報まとめ
メディエーションツールとは
アプリ内で広告を配信するときに、各媒体が提供しているアドネットワークを導入するのが一般的ですが、それらのアドネットワークを取りまとめ、最適化の上配信をすることで、よりアプリ内広告の成果を高めることが可能となります。こちらを機能として導入したものがメディエーションツールです。改めてですが、今回ご紹介するAdMobでは以下の通りツールについて説明しています。
メディエーションは、アプリに広告を配信するすべての広告ソースを 1 か所で管理できる AdMob の機能です。メディエーションを使用すると、届いた広告リクエストを複数の広告ソースに送信し、使用可能かつ最適な広告ソースを確実に見つけて広告を掲載することができます。メディエーションでは、メディエーション グループを使用します。これにより、最適化された掲載結果に基づいてすべての広告ソースをランク付けして、収益を最大化することができます。
AdMob メディエーションの概要
続いて、AdMobについてもご紹介します。
AdMobとは
AdMobはGoogleが提供しているアプリ内広告に特化したアドネットワークです。アプリを利用するユーザに合わせて最適な広告を表示してくれる無料のプラットフォームです。AdMobを自身のアプリに導入することで、簡単にアプリ内に広告を表示させることが可能となります。
AdMobを導入するには
今回はAdMob導入における主要なポイントに絞ってご紹介させていただきます。メディエーションツールは様々なアドネットワーク事業者で展開されております。その他のツールも合わせて検討する場合は、こちらの記事も御覧ください。
- AdMobの申込みを行う
- AdMobのアプリへのセットアップを行う
- AdMobメディエーションを設定する
- 支払い方法の設定をする
AdMobの申込みを行う
AdMobの導入を決定した場合、まずはAdMobの申込みを行ってください。AdMob への登録には、新規または既存の Google アカウントをご利用いただけます。Google Playストアへの登録アカウントや、Firebaseの登録アカウントと同じであると今後の運用が容易になりますのでおすすめです。
AdMobのアプリへのセットアップを行う
続いて、AdMobのアプリへのセットアップが必要となります。セットアップを行う際にもいくつか手順が存在します。
AdMobのSDKを導入する
広告をアプリ内で表示するために必要な作業としてSDKの導入を行う必要があります。SDKの導入には開発の作業が伴いますので、予めエンジニアと相談の上、導入にどれだけの時間が必要となるか想定を立てましょう。アプリリリース時より広告を表示する必要がある場合、SDKの開発導入期間を加味するようにしてください。開発との相談時には、こちらのページを共有の上、相談を行うとスムーズです。なお、開発と合わせてテストのスケジュールも事前に組むようにしてください。
なお、アトリビューションツールのSDK導入を行っていると、アトリビューションツールのSDK経由でAdMobとの連携が可能となり、AdMobのSDK導入が不要となります。アトリビューションツールの詳細はこちらの参考記事を御覧ください。
参考記事:【アプリマーケター必見!】アプリマーケで検討必須のツールまとめ
広告の掲載箇所とフォーマットの確認を行う
上記のAdMobの開発導入時に必ずと言ってよいほど確認が必要となるのが広告の掲載箇所やフォーマットの確認作業です。AdMobでは複数のフォーマットでアプリ内広告の掲載が可能ですので、必ずどのフォーマットでの掲載を予定しているか、開発者とすり合わせを行うようにしてください。広告フォーマットについては開発者画面で確認が可能ですので、そちらを見ることをお勧めします。

私のおすすめとしてはインタースティシャル広告です。その中でも現在主流となっているのはリワードインタースティシャル広告となります。例えば、ゲームアプリでライフを回復するためやマンガアプリでもう一話無料となるために動画広告を視聴することが一般的となっていますが、その際に視聴される広告がリワードインタースティシャル広告です。AdMobからも公式の説明動画が公開されていますので、是非参考にしてください。
アプリのセットアップ登録を行う
アプリのSDK開発導入と並行し、AdMobを申込済みの場合はアプリの申請を行うようにしてください。公開済み、公開前によって手順が異なるため、こちらのページを参考に登録を進めるようにお願いします。
AdMobメディエーションを設定する
SDKの導入とセットアップのみですと、アプリ広告配信の最適化を行うメディエーションの設定が完了しておりません。上記までの作業が完了した場合は必ずメディエーションの設定へと移行するようにしてください。設定方法はこちらのページを参考にしてください。SDKの導入については前後していても問題ございません。
支払い方法の設定をする
最後に、AdMobの収益を支払いをするための設定をする必要がございます。こちらは開発導入に気を取られ忘れることが多いので、忘れずに設定するようにしてください。こちらのページを参考にしてください。
最後に
ここまで設定ができたらSDKの導入完了とアプリの公開作業をもって、広告の表示が実際に開始され、収益が発生いたします。AdMobの導入に関するご紹介については以上となりますが、アプリ内広告の収益化はユーザーの母数や継続率が収益額に大きく影響します。収益増を目指すためには、ぜひ弊社へのご相談やその他の記事の閲覧もぜひご検討ください。
参考記事:ASO対策を網羅!アプリの継続率やCVRを引き上げるための必須施策について
参考記事:【ASO対策】アプリの継続率を高める対策方法と重要点

株式会社GLASSのメンバーです。GLASSではテクノロジー活用に特化したデジタルマーケティング・DXのコンサルティングを行っています。マーケティング施策の中心となる「データ基盤」の構築・戦略設計・施策展開を支援し、エージェンシー的に実務代行も一貫して行うことで常に成果にコミットしています。