今回の記事では、アプリ運用を行う上で重要となる継続率を向上させるための施策についてご紹介いたします。継続率が向上することで、アプリを長期で利用されるユーザーが増え、MAU(月間のユーザー数)やDAU(日毎のユーザー数)の指標も増加が期待できます。アプリを継続的に運用するために、とても重要な指標と言えます。
アプリの継続率の定義について
今回ご紹介する継続率の定義は、以下の通りです。なお、継続率については翌日継続率や7日後継続率、30日後継続率など、それぞれの日数ごとに指標がありますので、以下はその例の一部です。
- 翌日継続率(%)=当日アプリを起動した人数/前日インストールした人数
- 7日後継続率(%)=7日後にアプリを起動した人数/7日前にインストールした人数
- 30日後継続率(%)=30日後にアプリを起動した人数/30日前にインストールした人数
アプリ管理画面で継続率を見ることができますので、以下の記事を参考にまずは現在の継続率を調べるようにしましょう。
参考記事:【ASO対策】App storeやGoogle Playでのユーザー流入計測の方法まとめ
継続率の定義における注意点
起動の定義がアプリやツールによって異なる
上記で記した、継続率の式の「起動」については扱う指標が何をもとに計測されたものかによって定義が多少異なる場合がございます。アプリ内で独自に計測している場合、アプリを立ち上げた際やHOME画面に遷移した際などが考えられます。計測ツールを使用している場合にも、それぞれのツールごとに基準が異なりますのでお気をつけください。
◯◯日後継続と〇〇日連続継続は異なる
それぞれの継続率ですが、定めたその日にアプリを立ち上げたユーザーか連続して起動したかによっても定義が異なります。
仮に、7日後継続率の場合、初日に起動し7日後だけに起動した場合にも起動した人数として計算されます。また初日から7日まで連続して起動した人数を数式に当てはめる場合は7日間連続継続率(%)=7日間連続してアプリを起動した人数/7日前にインストールした人数となりますのでご注意ください。また計測においても計測方法が異なるためご注意ください。
アプリの継続率対策方法の種類
継続率対策方法は以下の通りです。それぞれについてご紹介します。
- ログインボーナス
- プッシュ通知
- レビュー返信
ログインボーナス
アプリが起動(ログイン)した際にユーザーに何らかのインセンティブを付与する仕組みです。一般的には1日1回、最初のログイン時にインセンティブを付与することが多いです。特にゲームアプリやマンガアプリなどでよく使用される指標ですが、現在ではECやツール系、メディアアプリなど様々なアプリで活用されております。ユーザーの行動分析を行うと、7日や14日など、一定の日数の継続で、その後もアプリを継続利用してくれる分岐点があります。その分岐点となる日数に豪華なインセンティブを用意することでより継続される仕組みづくりが可能です。
標準的なログインボーナス以外にも、◯◯日以上アプリから離れたユーザーに付与する復帰ボーナスや、期間限定のログインボーナスなどを用いることでよりユーザーが継続しやすくなる仕組みづくりも可能です。
プッシュ通知
ユーザーに対し、能動的にアプリからの通知を行い、アプリの起動を促すことができる機能がプッシュ通知です。アプリ側でお知らせの内容や通知の頻度は変えることが可能ですので、アプリの機能に合わせて通知を設定できます。ユーザーがプッシュ通知を拒否することも可能なため、通知内容がユーザーにとって有益である必要があります。
レビュー返信
過去にアプリストアでレビューをしたユーザーにはレビュー返信をすることが可能です。レビュー返信を行うとアカウントに紐づくメールアドレスに通知がされます。機能追加や機能改善があった際には積極的に返信をするようにしましょう。
参考記事:【ASO対策】App storeやGoogle Playでのアプリ評価とレビューの確認と対策まとめ
まとめ
まとめ
アプリの継続率対策にはアプリ内外で対策をする必要があります。継続率が高まることで収益増加やアプリのランキングで上位に入ることでさらなる流入も期待できます。継続率の推移は日々チェックをし、改善策を継続的に行うようにしましょう。
株式会社GLASSのメンバーです。GLASSではテクノロジー活用に特化したデジタルマーケティング・DXのコンサルティングを行っています。マーケティング施策の中心となる「データ基盤」の構築・戦略設計・施策展開を支援し、エージェンシー的に実務代行も一貫して行うことで常に成果にコミットしています。