はじめに
アプリマーケティングを実施する上で課題となる継続率やインストール率(CVR)の対策方法については、各マーケターが頭を悩ませているのではないかと思います。今回は、対策方法として有効なASOについて、過去の記事の紹介も含め、ASO対策方法を網羅的にご紹介します。
ASOの内容とその効果
ASOとはアプリストア最適化 (App Store Optimization)のことです。ASOの対策内容とその効果については以下の表のとおりです。
No. | 施策内容 | 効果 |
1 | タイトルや説明文にキーワードを追加する | ランキング順位の向上およびそれによりアプリのリーチ数やインストール数向上 |
2 | ABテストを元にしたアプリストアのアイコンやスクリーンショットクリエイティブの改善 | アプリストアの滞在時間やインストール率(CVR)向上 |
3 | レビュー依頼や入力済みレビューへの返信 | アプリのインストール率(CVR)向上 |
主要なアプリストアであるiOSのapp storeとAndroidのGoogle Play storeでは些細な違いはあれど、同じように効果を見込むことができます。
ASO対策の詳細
上記の表に基づき、効果別に施策をおまとめします。
効果:リーチ数とインストール数の増加
タイトルや説明文変更によるランキング順位改善
対象のアプリ内のタイトル、説明文を変更することで特定の検索キーワードでのランキング順位を改善する施策です。ランキング順位を改善することで、特定のキーワードで検索したユーザーへのリーチやインストール数を増加させることができます。例えば対象のアプリがフードデリバリーのカテゴリのアプリである場合、「デリバリー」や「配達」の検索キーワードで上位表示されることで、インストールする見込みが高いユーザーにリーチすることが可能となります
効果:インストール率(CVR)の改善
インストール率の改善については以下の記事に詳細を記していますので是非ご確認ください。下記ではそれぞれの施策についてご紹介します。
参考記事:【ASO対策】アプリのCVR(インストール率)を高める対策方法と重要点
ストアクリエイティブ改善
対象のアプリのサムネイルやスクリーンショット、動画などをABテストの結果に基づき変更することでアプリページに訪れたユーザーのCVR(インストール率)を改善する施策です。詳細についてはiOSとGooglePlayのABテスト方法を記事にまとめていますので御覧ください。
参考記事:【ASO対策】22年最新!iOSでのABテスト方法とおすすめの対策
参考記事:【ASO対策】Google PlayでのABテスト方法とおすすめの対策
レビュー改善
アプリストアでの評価を左右するレビューに返信をすることでレビューの変更を促し、レビュー結果を改善する施策です。レビュー返信はユーザーのアクションが必要となるため即効性のある施策ではありませんが、レビュー評価の平均値が上昇することでユーザーから見て価値のあるアプリと判断されるとCVRの向上に繋がります。加えてレビューそのものを促し、高評価レビューを得ることができると、さらにインストール率の改善をすることが可能です。
参考記事:【ASO対策】App storeやGoogle Playでのアプリ評価とレビューの確認と対策まとめ
ASO対策を実施する前の事前準備について
ASO対策を実施する上で、必ず指標の計測方法や現在の各指標の状況を確認しておくことをお勧めします。アプリの管理画面では必ず指標を計測できるように設定がされておりますが、さらに任意のツールを導入することでより正確な成果の把握が可能となります。
参考記事:【ASO対策】App storeやGoogle Playでのユーザー流入計測の方法まとめ
参考記事:【アプリマーケター必見!】アプリマーケで検討必須のツールまとめ
まとめ
ASOはアプリのリリース前から着々と準備をすることが可能です。特にアプリのリリース最初期についてはその他の準備に手一杯で作業をする時間を取れないことがございますが、上記に記したインストール率改善などは広告配信の効果改善にも寄与します。そのため、事前の準備を怠らず、アプリマーケティング全般の施策効果を引き上げできるように取り組みましょう。

株式会社GLASSのメンバーです。GLASSではテクノロジー活用に特化したデジタルマーケティング・DXのコンサルティングを行っています。マーケティング施策の中心となる「データ基盤」の構築・戦略設計・施策展開を支援し、エージェンシー的に実務代行も一貫して行うことで常に成果にコミットしています。