アプリストア(App store/Google Play)でのユーザー流入計測の方法まとめ

App storeやGoogle Playで公開されたアプリは、それぞれのプラットフォームが提供している無料のマーケティング対策機能を活用することが可能です。今回は、その中でもアプリストアのユーザー流入計測についてその方法をご説明します。主要なマーケティング対策の機能についてご紹介します。

アプリストアのユーザー流入の計測方法

App store

App storeの管理画面上では、「アナリティクス」→「メトリックス」でユーザー流入数の計測を行うことが可能です。また、ユーザーの流入数の定義は異なるため、左上のプルダウンから意図にあった指標を選択してください。

下部の画像では、日別のプロダクトページ閲覧数を選択しております。プロダクトページ閲覧数がストアページへの流入数と同義のため、こちらを使用しております。

プロダクトページ閲覧数のグラフ

なお、続いて紹介するGoogle Playのようにトラフィックソースを分けて流入数を調査したい場合は「ソースタイプ別」をプルダウンで選択するようにしてください。その場合、以下のように表示がされます。

また、「?」マークを押すことでその指標の説明が表示されますので、指標の内容が不明な場合は利用することをおすすめします。

「ソースタイプ別のプロダクトページ閲覧数」

ソースタイプには以下のような種類がございますので、それぞれどのソースから流入してきたかがわかります。Google Playではソースタイプ=トラフィックソースという名称です。

  • 参照元Web…他のウェブサイトやウェブ広告からの流入などはこちらからのトラフィックとして分類されます
  • 参照元App…他のアプリやアプリ広告からの流入などはこちらからのトラフィックとして分類されます
  • App Storeの検索…App store上でキーワード検索をし流入した場合に分類されます
  • App Storeの閲覧…App storeのおすすめ枠や他のアプリストアページの関連から流入した場合に分類されます

今回ご紹介したフィルタ以外にも、地域別やテリトリ別はグローバル配信のアプリでは有効であると思われます。一方でGoogle Playで使用できるキーワード別などの機能は提供されていないため、ASO対策ツール導入を行うか、Apple Search Ads(ASA)を行うことでキーワード分析を行う必要がございます。

Google Play

Google Playの管理画面上では、「ストアの分析」→「ストアのパフォーマンス」からユーザー流入における分析をすることができます。以下が、項目を選択したときの画面です。

「ストアのパフォーマンス」画面

ストアのパフォーマンス上部の画面での使用用途としては、ユーザーがストアページにどのような経路で流入してきたかが分かるため、ストアへの流入分析をする点で有効ということです。それぞれのトラフィックソースは以下のとおりです。

  • サードパーティの参照…他のアプリやウェブサイト、広告からの流入などはこちらからのトラフィックとして分類されます
  • Google Playの検索…Google Play上でキーワード検索をし流入した場合に分類されます
  • Google Playの探索…Google Playのおすすめ枠や他のアプリストアページの関連から流入した場合に分類されます

また、以下の画像のように流入数についてはフィルタを使用して絞り込みをすることも可能です。

続いて、ストアのパフォーマンスの下部の画面についてご紹介します。

「ストアのパフォーマンス」画面下部

また、一部割愛しますが画面下部には国/地域や検索キーワードなど、様々なセグメントでのユーザー獲得数が表示されますので、それぞれの切り口で分析をすることができます。特にグローバルで配信しているアプリは国や言語ごとのインストール数は正確に把握することで今後の運営における判断をスムーズに行うことができます。また、検索キーワードについてはASO対策のキーワード対策の参考としても非常に有効です。

ASOとしては、以前ご紹介したApp Tweakとキーワード連携をすることができます。App Tweak上でも確認することができますので連携はおすすめです。

関連記事:ASO対策に!話題のツールApptweakとは?

ユーザー流入数計測時の注意点

ユーザーすべての数値が計測されているとは限らない

App storeでの指標の説明では、「iOS 8、tvOS 9、macOS 10.14.1以降を搭載したデバイス」が計測の対象と表記されております。そのため、それ以外のデバイスは計測の対象外となります。また、Google Playも合わせてですが、ユーザーの端末の状況(ストアページ遷移直後に通信環境が途切れる等)によっても計測されないことがあるため、確実な数値ではなく、あくまで見込みの値であることを認識する必要があります。

計測結果が即時反映されない

それぞれのプラットフォームで計測結果の反映まで1~2日かかることがありますので、ストアへの流入数をリアルタイムで確認することには不向きです。ストアへの流入数が増加したかをリアルタイムで計測する際にはカスタムURLを作成し、流入数をほぼリアルタイムで計測可能なアプリ計測ツールの導入がおすすめです。

参考記事:【アプリマーケター必見!】アプリマーケで検討必須のツールまとめ

アプリ計測ツールと計測方法が異なる

前述の通りアプリ計測ツールはカスタムURLを元に流入数を計測する一方で、アプリストア内での回遊や検索での流入数の計測はできません。また、計測方法もそれぞれ異なりますので、計測結果が異なることも認識し、それぞれの計測方法別に分析などに用いることをおすすめします。

まとめ

今回は「アプリストアのユーザー流入計測」についてご紹介しました。アプリマーケティングを行う上でユーザー流入の計測は分析の第一歩となりますので、まずはプラットフォームの管理画面で行える数値計測からしっかりと学んでいきましょう。計測結果を用いた分析など、アプリマーケティングについて不明な点はGLASSまで、お気軽にお問い合わせください。

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