スマホ広告の仕組み・種類を中学生でも分かるように解説！費用対効果は？

今回はスマホで配信される広告について仕組みや種類を網羅的にご説明させていただきます。初めてスマートフォン向けの広告を配信される多くの事業者様が疑問に思われるであろう内容についてこちらでご紹介させていただき、費用対効果についてもご案内いたします。

スマホ広告の仕組みは広告の種類によって変わる

スマホ広告の仕組みは配信する広告によっても大きく異なります。今回は、その中でも多く扱われている広告に限定して種類や仕組みのご紹介をさせていただきます。スマホ広告の仕組みを理解することによって、どの広告が適切かご判断いただけるかと存じます。

スマホ広告の種類8つ

今回は8つのスマホ広告についてそれぞれご紹介させていただきます。

リスティング広告

まずはじめにご紹介するのがリスティング広告です。こちらは、検索連動型広告と呼ばれることもあり、実際に配信形式としてはGoogleやYahooなどの検索エンジンの検索結果に表示される広告となります。

ターゲット層	課金方法	メリット	デメリット	こんな企業におすすめ
検索エンジンの活用が多い20~50代を中心とした全年代	クリック課金	広告流入を期待するユーザーの興味・関心に即した検索ワードへと広告配信ができるため、良質なユーザーが獲得できる	掲載を狙うキーワードによってはクリック単価が高騰してしまう	特定の商材があり、資料請求やお問い合わせ、商品購入を期待する企業様

ディスプレイ広告

WEBサイトやメディアなどにバナーとして掲載される面をディスプレイ広告と呼びます。特に使用されることの多いGoogleのディスプレイ広告ではレスポンシブディスプレイ広告を使用することで指定されたサイズで画像を用意すると自動的にテキストや画像を用いたバナークリエイティブを自動生成してくれる広告を配信できるためとても便利です。

ターゲット層	課金方法	メリット	デメリット	こんな企業におすすめ
全年代	クリック課金	予め設定した興味関心や年齢・性別・年収などのセグメントを配信オーディエンスとして設定でき、広く認知や流入を目的とした広告の配信が可能である。	広告の掲載面をこちらで指定することが難しいため、想定外の面に配信されることがある。クリエイティブ規定によりセンシティブな内容の掲載は難しい	手元にある画像などを用いて気軽に商材の認知拡大やWEBサイト流入を増加させたい企業様

ショッピング広告

ECストア上に展開している商品を直接広告として掲載できる広告をショッピング広告と呼びます。ECストアをアプリでも展開している場合、ショッピング広告をクリックすることでそのままアプリストアもしくはインストール済みの場合はアプリへと流入させることが可能です。

ターゲット層	課金方法	メリット	デメリット	こんな企業におすすめ
ネットでの購買を検討している層	クリック課金	商品在庫や商品情報に合わせて、ユーザーが検索した結果や興味によって最適な商品を提案してくれる	商品ごとの繁忙期によってクリック単価が引き上がる。ECショップとショッピング広告を連動するためのフィード連携が必要となる	ECサイト運用をしている企業様

リターゲティング広告

特定のWEBサイトの閲覧やECストアでの購入をされた方などすでに来訪済みのユーザーへ再度訴求する広告をリターゲティング広告と呼びます。これらはディスプレイやバナー広告に内包されることもあります。昨今の個人情報保護方針の観点から特定のオーディエンスへの配信が難しくなってきている事情もあり、全体の広告配信の中では減少傾向にある広告配信手法です。

ターゲット層	課金方法	メリット	デメリット	こんな企業におすすめ
全年代	クリック課金	コンバージョンの見込みの高いユーザーへと訴求することができる。	設定しているユーザーオーディエンスのボリュームが小さいと配信が伸びないことがる。また課金単価が高額となる可能性がある。	熱量の高いユーザーへの訴求を求めている企業様

バナー広告

バナー広告はディスプレイ広告に内包されることもありますが、様々な掲載面に掲載することができるバナークリエイティブを用いた広告の総称です。例としてYahoo検索トップの広告枠やメディア記事などに掲載する固定枠等、特定の掲載面へ掲載する広告も含めた様々な掲載面への掲載が可能です。

ターゲット層	課金方法	メリット	デメリット	こんな企業におすすめ
全年代	クリック課金や固定額等様々	ターゲット層に合わせた掲載面を指定して掲載することができ、商材に合わせたターゲットに訴求ができる。	運用型広告と比べて表示単価やクリック単価が高額となる傾向がある	商材に合わせて掲載したい面が定まっている企業様

動画広告

動画広告は昨今増加してきた動画プラットフォーム内で配信される動画コンテンツを使用した広告の総称です。動画プラットフォームも様々あるため、使用しているユーザー層に合わせた動画プラットフォームを選択することで効果的な訴求をすることができます。動画プラットフォームの種類としては、YoutubeやAbemaTV、TVer、最近ではネットフリックスなどが新たに広告配信が可能となっています。

参考記事：Netflix（ネットフリックス）広告とは？出稿や配信方法について

ターゲット層	課金方法	メリット	デメリット	こんな企業におすすめ
全年代	クリック課金 表示課金	ターゲット層に合わせた動画プラットフォームを選択することで効果的な配信をすることができる。動画コンテンツの合間に配信することが多く、認知を得ることが他の広告媒体よりも効率的に行うことができる。また、ブランドリフト調査を行える媒体も多く、認知向上の成果を可視化しやすい。	動画コンテンツを事前に制作する必要があり、かつ動画プラットフォームによって推奨秒数や縦横比が異なる 配信にあたって他媒体よりも多くご予算をご用意頂く必要がある	認知拡大を目指している企業様

SNS広告

SNS広告はソーシャルメディアで配信が可能な広告の総称です。ソーシャルメディアも様々あるため、使用しているユーザー層に合わせたソーシャルメディアを選択することで効果的な訴求をすることができます。ソーシャルメディアの種類としては、Facebook、Instagram、Twitter、Tiktokなどがあり、メディアのアップデートに合わせて広告の種類も更新されるため都度最新の状況に合わせた広告配信が必要です。

なお、FacebookとInstagramについては公式に提供されているクリエイティブライブラリーがあり、クリエイティブの参考に閲覧することが可能ですので、ぜひご活用ください。

参考：https://ja-jp.facebook.com/ads/library/

ターゲット層	課金方法	メリット	デメリット	こんな企業におすすめ
全年代	クリック課金が多い	ソーシャルメディアでのアクティビティに応じた興味関心や年代性別に合わせた広告配信が可能であり、熱量の高いユーザーに配信ができる	ソーシャルメディアごとに有効なクリエイティブが異なるため、ソーシャルメディアの特性を理解したクリエイティブ作成が必要。また、ソーシャルメディアの選定やオーディエンスセグメントについても理解が必要となる。	ソーシャルメディアと商材のマッチングが期待できる企業様

アフィリエイト広告

特定のメディアや人が商材の宣伝をし、そちらを経由してクリックから様々なコンバージョンを実現した場合に成果として報酬を支払う場合、アフィリエイト広告という名称で呼ばれます。

ターゲット層	課金方法	メリット	デメリット	こんな企業におすすめ
全年代	クリック課金やコンバージョン課金等様々	コンバージョン成果が発生するまで費用が発生しないことが多いため低予算での実施も可能	配信元のメディアや人によって商材のブランドイメージなどを損なう配信が行われる可能性があるなど、クオリティ管理に気を配る必要がある	コンバージョン成果を重視する企業様

各スマホ広告の仕組みと配信可能な媒体

続いて、上記にて紹介した広告種類ごとの仕組みと配信媒体をご紹介します。

リスティング広告の仕組み&配信媒体

リスティング広告は検索結果画面に表示される広告のため、広告が表示される検索キーワードを指定して配信するのが基本的な仕組みです。GoogleやYahooの広告管理画面上で配信される検索キーワードを指定してください。なお、検索キーワードは特定のキーワードで配信する「完全一致」からキーワードの一部を固定する「フレーズ一致」、キーワードの一部のみを指定する「部分一致」などキーワードの指定方法が様々ですので、配信される目的に合わせてお選びください。

キーワードを選定する場合はキーワードプランナーを活用することがおすすめです。商材に合わせたキーワードを検索ボリューム別に調査することが可能です。

配信対象のキーワードが決定したら後は広告に掲載する見出しや本文をご用意すれば配信を開始することが可能です。

なお、主な配信媒体は日本国内での主な検索エンジンである、GoogleおよびYahooでの配信となります。

ディスプレイ広告の仕組み&配信媒体

ディスプレイ広告もリスティング広告と同じくGoogleやYahooでの配信が一般的です。

配信をする場合はまず配信対象となるオーディエンスを設定する必要があります。オーディエンスは年齢・性別から、趣味嗜好などの興味関心等を指定することで設定が可能です。配信対象者が普段検索しているキーワードや特定の訪れているHPのURLなどを指定することも可能です。

また、ディスプレイ広告はバナー画像等が必要となりますので、配信媒体ごとの所定のサイズで画像や広告文を用意するようにしてください。これらが用意できればすぐにでも配信をすることが可能です。

ショッピング広告の仕組み&配信媒体

ショッピング広告はグーグル広告での配信が一般的です。配信に際して、ECストアの在庫状況等を広告側に反映する必要があります。shopifyなどの有名なECストアのフォーマットでは自動連携が容易なため簡単に配信をすることが可能ですが、ECストアを独自で構築している場合はショッピング広告に反映させるフィードの生成をエンジニアと連携して実現するようにしてください。

リターゲティング広告の仕組み&配信媒体

リターゲティング広告の配信には特定のウェブサイトへの来訪等を指定したオーディエンスの生成が必要となります。配信を予定している媒体ごとに設定が必要となりますので準備を進めるようにしてください。

なお、配信を行う場合にGTMなどのタグ設置ツールやWebサイトへ直接タグを埋め込む対応が必要となりますので、不明点がある場合はエンジニアやマーケティング担当者と協力して進めるようにお願いします。

準備が完了したら、そのオーディエンスを指定し配信を行うようにお願いします。配信媒体は様々ですが、Google/Yahoo/Facebook/LINE広告などで実施されるケースが多いと思われます。

バナー広告の仕組み&配信媒体

バナー広告やディスプレイ広告を除いた固定枠としてご説明します。特定のメディアでバナー掲載を行いたい場合、メディアに直接問い合わせを行うか、我々のようなマーケティング代理事業者に問い合わせをし、掲載を進めるようにしてください。配信媒体は様々ですが、Yahoo検索TOPやYoutubeのTOPなど、サービスをジャックするような掲載が多くございます。また著名なメディアについてはそれぞれバナー枠を設けている場合があるので、お問い合わせをおすすめします。

動画広告の仕組み&配信媒体

動画広告を掲載する場合、媒体ごとに仕組みが大きく異なります。Youtubeの場合、ディスプレイ広告のようにオーディエンス設定を行い、配信先を細く設定することができます。なお、Youtubeで配信する際に使用する動画を用意する必要があります。

その他のAbemaTVや、TVerなどについては事業者と連携し配信オーディエンスや配信期間を設定する必要があります。配信先も大きく異なるため、まずは弊社のような事業者にお問い合わせすることをおすすめします。

SNS広告の仕組み&配信媒体

SNS広告はディスプレイ広告のようにオーディエンスを細かく設定することが可能です。また、画像や動画、すでに投稿している投稿内容を広告配信することもできます。オーディエンス設定と使用するクリエイティブが用意できれば後は各SNS広告の管理画面から設定することができます。

なお、配信媒体はFacebook/Instagram/LINE/Twitter/Tiktokなどが主です。それぞれで管理画面の設定が必要なためお気をつけください。

アフィリエイト広告の仕組み&配信媒体

アフィリエイト広告は取りまとめているメディアにアフィリエイト商材の詳細を入力し宣伝をして貰う方法もあれば、個別にメディアなどにアフィリエイトの依頼をする掲載もあります。個別での依頼は調整や交渉が難航するため、まずは取りまとめているツールで掲載を行ってみることをおすすめします。有名な媒体はA8やseedappなどがありますが、不明なことはお気軽にお問い合わせください。

スマホ向け広告は初心者でも配信できる？

スマホ向け広告は初心者でも配信することが可能ですが、広告管理画面上のコンバージョン設定（お問い合わせや購入のデータ連携）やオーディエンスの設定はWebサイトやタグマネージャーの知識、管理画面の知識が複雑となります。そのため、初期設定から広告の配信開始までは専門家にサポートを依頼することをおすすめします。弊社では初期導入のサポートをお客様のご要望に合わせて行っておりますのでぜひ、お気軽にお問い合わせください。

まとめ：スマホ広告の仕組みは意外とシンプル

前述の通り、スマホ広告の仕組みは一度慣れてしまうと非常にシンプルに感じられると思います。現在は機械学習を中心とした配信が主流のため、初期設定と導入がうまく行えれれば最適な配信は広告側におまかせすることが可能です。ただし、広告の機能や仕組みについては定期的に更新されるため情報のキャッチアップは定期的に行って頂く必要があります。

弊社のようなマーケティング支援の会社ではそういった更新に合わせた最適な配信を支援しております。インハウス運用をされる企業様でもサポートという立ち位置でご支援させていただくことがございますのでお気軽にお問い合わせいただければと思います。