【従量課金ツール対策】GTMで上手にタグ発火をコントロールする(間引く)方法

利用シーン

ABテストツールなどを使うと利用量(PVや訪問数)で従量課金・料金プランになっていることが多いです。この場合、訪問数の多い大規模サイトではおいそれとABテストができない自体になってしまいます。

例えば、1日の平均訪問数が10万の中堅ECサイトなどの場合は、サイト全体にタグを入れている場合は、1日ほったらかしておくと10万PVで1~数万円のコストが掛かるイメージです。これは馬鹿にできませんね。サイトの規模が小さくて1000~2000訪問くらいまで数週間は掛かるかな、というようなケースは今回ご紹介する方法は気にせずに適当なタイミングで止めればよいと思います。

中・大規模サイトでタグの発火をコントロール(間引く)方法

対象のABテストツールなどのタグをカスタムHTMLなどで設置

トリガーの発火条件で「組み込み変数を選択します…」をクリック

“Random Number”を選択

“Random Number”で”小さい”で任意の数値を記入

“Random Number” は “0 から 2147483647″ の数字がランダムに設定される変数です。例えば1日平均10万訪問数があるサイトで、2日で2000訪問の検証をしたい場合は、1日当たり1000訪問になりますので1/100に間引くとよいことになります。

100回に1回に間引くには2147483647の 1/100となる 21474836 より小さい場合を条件に設定すれば良いということになります。

ちなみに、10で割った時の余りが0というような計算処理の方が美しい気がしますが、GTM上の実装が若干複雑になるので、単純に “2147483647″ の数字から計算した数値を使うのがよいです。

設定はこれで終了です。このままタグを公開しましょう。

実際にタグが発火してABテストツールなどが想定のスピードで動いているかチェック

ABテストツールの画面でしっかり想定どおりの動きになっているかを確認することを忘れないようにしましょう。

ABテストツール Zoho PageSenseの例

あとは、ABテストツールでの検証スピードが緩やかになっているので焦らず、数日の検証期間で余裕をもって検証を停止するようにしてください。

今回はあくまでABテストツールでの検証Tipsであり、本質的に大事なのは筋の良い仮説で検証することです。今回のTipsで焦らず本質的な検証に向き合っていただければ幸いです!

カテゴリー: GTM
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