「GA4 有料版」の相場と必要なケースとは?最前線マーケターが解説

GA4有料版

まず、断言できるのはほとんどのケースで有料版は必要ないということです。ですので、現在GA4の無料版を使っていて具体的な課題にぶつかっていない場合は無料版のまま使い続けて問題ないです。

具体的な課題にぶつかっている方、なんとなく不安だという方は以下をご覧ください。

GA4有料版と無料版の違い

まず、無料版と有料版の公式な違いはこちらです。

https://support.google.com/analytics/answer/11202874?hl=ja

機能Google アナリティクス 4 プロパティ(標準)アナリティクス 360 の Google アナリティクス 4 プロパティ
イベント パラメータイベントごとに 25 個イベントごとに 100 個
ユーザー プロパティプロパティあたり 25 個プロパティあたり 100 個
イベント スコープのカスタム ディメンションとカスタム指標プロパティごとにイベント スコープのカスタム ディメンション 50 個プロパティごとにイベント スコープのカスタム指標 50 個プロパティごとにイベント スコープのカスタム ディメンション 125 個プロパティごとにイベント スコープのカスタム指標 125 個
アイテム スコープのカスタム ディメンションプロパティあたり 10 個プロパティあたり 25 個
イベント パラメータ値の長さ100 文字500 文字
コンバージョン数3050
オーディエンス100400
データ探索ユーザーあたり、プロパティごとに 200 件まで作成可プロパティごとに 500 件まで共有可ユーザーあたり、プロパティごとに 200 件まで作成可プロパティごとに 1,000 件まで共有可
データ探索のサンプリングの上限クエリごとに 1,000 万件のイベントクエリごとに 10 億件のイベント
非サンプリング データ探索利用不可非サンプリング データの結果: プロパティごとに 1 日あたり最大 150 億件のイベント
API 割り当てほとんどの場合、リクエストで使用するトークンは 10 個未満です。 1 日あたり 200,000 トークン 1 日あたり 200 万トークン
データの保持最長 14 か月オプション: 2、14 か月大きいプロパティと特大プロパティは 2 か月に制限されています最長 50 か月オプション: 2、14、26、38、50 か月特大プロパティ: 2 か月
BigQuery Export1 日のエクスポート: 100 万件のイベントストリーミング エクスポート: 無制限1 日のエクスポート: 数十億件のイベントストリーミング エクスポート: 無制限
イベント名で区別されるイベントウェブデータ ストリームの場合: 上限なしアプリユーザーあたり 1 日に 500 件(アプリデータ ストリームの場合)異なるアプリ インスタンスのユーザーがそれぞれ異なるイベントをトリガーした場合は、500 件を超える数の、イベント名で区別されるイベントが表示されることがあります。自動収集イベント拡張計測機能で収集されるイベントは上限の対象に含まれません。アプリユーザーあたり 1 日に 2,000 件(アプリデータ ストリームの場合)異なるアプリ インスタンスのユーザーがそれぞれ異なるイベントをトリガーした場合は、500 件を超える数の、イベント名で区別されるイベントが表示されることがあります。自動収集イベント拡張計測機能で収集されるイベントは上限の対象に含まれません。
データ インポート手動アップロード: プロパティごとに 1 日あたり 120 件保存容量の制限: プロパティあたり 10 GB手動アップロード: プロパティごとに 1 日あたり 120 件保存容量の制限: プロパティあたり 1 TB

98%くらいのケースは無料版でOK

上記の表において気になることがない、利用していても気になることがないケースが多いと思います。また、「気になる」となったとしても、有料版にまでする必要があるか?となるとならないケースがほとんどです。

有料版の料金/相場感

ざっくり年間600万円(月額50万円)くらいは最低かかると覚えておいてください。今後料金は変わる可能性がありますし、GA4のリセラー(導入運用支援企業)のサポート内容と月間のイベント数によってさらに追加料金が掛かります。

利用開始までの期間

利用開始したいと思ってもオンラインで申し込めるものではないので利用開始まで数週間~数ヶ月掛かるくらいに考えておくと良いでしょう。

有料版が必要になるレアケース

以下のような主に4つのケースが有料版を検討するポイントになるかと思います。

1.BigQuery連携のエクスポートの100万件/日上限にヒット

BigQueryのローデータをマーケティングに活用している場合は気をつける必要がある点です。1日に100万件が上限になっているので、管理画面で必ず確認するようにしましょう。ここで制限がかかると毎日のエクスポートが実行されなくなり、仮に対策をしても過去にエクスポートされなかったデータはそのままで欠損が生まれてしまします。

標準プロパティでは、BigQuery Export の 1 日の上限は 100 万イベントです。プロパティがエクスポートの上限を継続的に超えると、BigQuery の日次エクスポートは一時停止され、それ以前の数日間のエクスポートは再処理されません。

プロパティの編集者と管理者には、自らが管理しているプロパティが 1 日の上限を超えるたびにメール通知が届きます。この通知には、何も対応しなかった場合にエクスポートが一時停止される時期が記載されます。また、標準プロパティが 1 日の上限である 100 万イベントを大幅に超えると、アナリティクスでは日次エクスポートが直ちに一時停止されることがあります。通知が届いた場合は、データ フィルタリング機能(データ ストリーム エクスポートとイベント除外)を利用して、毎日エクスポートするイベント数を減らし、日次エクスポートの作業を継続できるようにしてください。

[GA4] BigQuery Export のセットアップ – アナリティクス ヘルプ

上限ギリギリのケース

全然余裕あり

上限超えている

上限を超えているのでエクスポートが停止

この場合はこのようなアラートメールがプロパティの編集者と管理者に届きます。

アラートメール

広告運用に利用するなどBigQueryで正確な計測データを必要とする場合は非常に重要なため、広告予算が大きな広告主にとっては有料版に切り替える理由になりえます。

2.APIのリクエスト上限(Looker Studio など外部BIツール利用)にヒット

Looker Studio(旧Googleデータポータル)などGA4を外部に連携して利用する場合は、APIというものを経由して利用することになります。この利用数にかなり厳し目の上限があり、上限にヒットするとデータが表示されなくなります。詳しい内容はこちらです。

https://developers.google.com/analytics/devguides/reporting/data/v1/quotas

3.データの保持期間14ヶ月だと短い

「探索」などの詳細分析を利用する場合のGA4上でのデータ保持期間が最大14ヶ月とかなり短いです。今年と昨年のトレンド比較が少しできるくらいの期間になります。これは、有料版だと最大50ヶ月=約4年になります。

また、探索を利用しない通常の「レポート」では実質的にこの期限を超えても利用できるようです。ただし、かなり分析できる軸などが限られますので14ヶ月までで十分か否かがポイントになります。

4.データ探索のサンプリング上限にヒット

データ探索においてクエリごとに 1,000 万件のイベントでサンプリングが行われます。1日10万件のイベントが計測されているとすると、100日の期間でデータを参照しようとすると1000万件に到達します。サンプリングを回避して正確なデータをレポートする必要が有る場合には問題になります。

以上、4つのポイントを見てみましたが、結構どれもクリティカルですね。有料版を利用する際はこれらの影響と費用を天秤に掛けて判断することになると思います。弊社GLASSにおいては、無料版で工夫しながら、BigQueryでデータを正確にレポートするような方法を取るケースが多いです。

以上、GA4の有料版を検討される際の参考にしてみてください。

カテゴリー: GA4
タグ: BigQuery , GA4
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