App storeやGoogle Playで公開されたアプリは、それぞれのプラットフォームが提供している無料のマーケティング対策機能を活用することが可能です。今回は、その中でもアプリ評価やレビューの確認と対策の方法についてご説明します。
App storeやGoogle Playのアプリ評価やレビューとは
まずは、App storeやGoogle Playのストア評価やレビューの仕組みについてご紹介します。
アプリ評価とは
ユーザーが実際にアプリをインストールしてプレイをした上での、アプリの評価について星の5段階評価で評価を付ける機能です。ユーザーの評価平均値がアプリストアの上部に表示されるため、アプリの指標として重要な値となります。評価が高いほど、ユーザーの目を引き、インストールが促されると言えるでしょう。
レビューとは
ユーザーが実際にアプリをインストールしてプレイをした上での、レビューコメントを書き込む機能です。レビューコメント内容は、ユーザーがインストールを行うかの重要な指標のため、どのようなレビュー内容が書き込まれているかは注意深く確認しましょう。
アプリ評価とレビューの確認方法
App store
App Store Connectの管理画面を表示し、「一般」→「評価とレビュー」を選択してください。選択すると以下のように評価とレビューが表示されます。
Google Play
Google Playの管理画面上では、「品質」→「評価とレビュー」から「評価」「レビュー」をそれぞれ確認することができます。以下が、項目を選択したときの画面です。「評価」と「レビュー」でページが分かれているのに加え、様々なセグメントで指標を見ることができますので、App storeと比べてより分析がしやすいかと思います。
アプリ評価を引き上げるための対策
アプリ評価引き上げの大前提はアプリの改善
ストア評価を引き上げるための対策はアプリの改善を行い、ユーザーの満足度を高めるという他ありません。アプリの改善に際しては、データ(ユーザーのアプリ内行動に基づく数値)と定性評価(レビューのコメントやアンケート結果)を複合的に判断し、改善内容を決定するようにしましょう。加えて、アプリ運営者自身もアプリもプレイすることで気付く、課題や改善点もあるに違いありませんので、定期的なプレイを怠らないようにしましょう。
関連記事:【アプリマーケター必見!】アプリマーケで検討必須のツールまとめ
ユーザーの成功体験のあとにアプリの評価を促す
アプリ内の挙動として、アプリからアプリストアのアプリ評価を促すアクションを用意することが可能です。ユーザーの多くは、まずアプリをプレイし、アプリを吟味しながら期待以上のアプリかを確認するかと思います。特に、以下のようなアプリでの成功体験時にアプリ評価を促すと好意的な評価を得やすいといえます。
- 共通
- 継続何日目などのログイン時やログインボーナスの獲得時
- アプリ内の主目的となるコンバージョン時
- ECアプリやフリマアプリ
- 商品の売却時や購入
- 商品のお気に入り登録
- 商品到着
- ゲームアプリ
- アイテムやカードの獲得
- レベルアップ
- フィットネス
- 目標のアクションや値の達成時
アプリ評価をアプリ内から行うには開発が必要となります。開発事例については以下の参考資料をご確認ください。
参考:SKStoreReviewControllerのベストプラクティス
レビューへの返信を行う
App storeやGoogle Playのレビューの項目では、ユーザーのレビューに返信をすることが可能です。好意的なレビューには、ユーザーへのお礼の返信を、否定的なレビューへは改善できる内容であれば具体的な改善内容を返信するようにしましょう。抽象的な否定的レビューへもお詫びの内容を記載することをお勧めします。レビュー返信をすることで、ユーザーには継続的な改善を行っているアプリだとアピールすることが可能です。また否定的なレビューを改め、アプリ評価を改善してくれる可能性もあります。
特に、Google Playの「レビュー解析」の項目では、レビュー返信を行った場合にアプリ評価の変更が行われたかなどの指標を確認することができます。
アプリ評価引き上げの際のレギュレーションに注意
アプリ評価を促す場合に、当然ながら高評価を促すような案内は行わないように注意してください。公平性を保つため、アプリ評価を促すことに終止し、高評価を行うかはユーザーの考えに基づいて行っていただくようにお願いします。
まとめ
ご紹介した通り、アプリ評価とレビューについても対策内容が多く用意されております。無料で実施できる内容が多いため、まずは施策を網羅して実施できるように進めましょう。評価、レビュー返信の内容についてはApple社も公式に案内を用意しておりますので、以下の参考内容も合わせてご確認ください。
参考:評価、レビュー、返答
株式会社GLASSのメンバーです。GLASSではテクノロジー活用に特化したデジタルマーケティング・DXのコンサルティングを行っています。マーケティング施策の中心となる「データ基盤」の構築・戦略設計・施策展開を支援し、エージェンシー的に実務代行も一貫して行うことで常に成果にコミットしています。