TikTok広告は近年注目度が高くなってきているSNS広告の1つです。
TikTok広告には、2種類の広告フォーマットが用意されており、目的や用途、お手持ちの素材の状況などによって使い分けが必要です。
本記事では、2種類の広告フォーマット「Spark Ads」と「Diversion Ads」の違いについて、ご紹介いたします。
本記事は2022年8月31日時点の情報をもとに執筆しておりますため、今後執筆内容と異なる仕様にアップデートされる可能性がございます。
Spark Ads
「Spark Ads」はすでに投稿をされている動画を広告として入稿する広告フォーマットです。
目的
下記のような目的の場合、「Spark Ads」を利用することをオススメします。
☆TikTokアカウントのファンを増やしたい。
広告主のTikTokアカウント内に投稿している動画を利用する場合、ユーザーは広告主のTikTokアカウントに遷移したり、アカウントをフォローすることができます。
☆インフルエンサー、クリエイターの投稿動画をそのまま広告として利用したい。
広告主のサービスや商品について、インフルエンサーやクリエイターに紹介してもらっている動画など、他のTikTokアカウントが投稿した動画を広告として利用することが可能です。
☆投稿している動画の楽曲をその他のユーザーが利用できるようにしたい。
「Spark Ads」のオプション機能で、別途、楽曲許諾書を提出する必要があります。
利用する広告クリエイティブ
利用するクリエイティブは下記の2パターンで、対象の動画の動画コードを入稿する必要があります。
・広告主様のTikTokアカウント内に投稿している動画
・インフルエンサーやクリエイターが投稿している動画
そのほかの特徴
・CTAボタンしか外部サイトやアプリストアへの遷移ポイントがない。
リンク先を設定できるのはGTAボタンのみとなっており、プロフィールアイコンやニックネームをタップするとTikTokアカウントに遷移する仕様となっています。
・動画がすでに投稿されている限り、Spark Adsとして利用が可能。
すでに動画・テキストともにTikTok上に問題なく投稿できているため、広告としてすぐに利用することができます。ただし審査の過程でポリシーに違反してる場合は、配信することができません。
Diversion Ads
目的
下記のような目的の場合、「Diversion Ads」を利用することをオススメします。
☆手持ちの動画を広告として配信したい。
その他の広告媒体と同じように、規定に沿った入稿素材を準備することで広告配信が可能です。
☆自社サイトやアプリストアへの遷移を目的として広告配信をしたい。
CTAボタンだけでなく、プロフィールアイコンやニックネームもタップすると設定した遷移先に遷移させる仕様となっているため、「Spark Ads」と比較して、より多くのユーザーの集客が期待できます。
利用する広告クリエイティブ
利用するクリエイティブは既にお持ちの動画素材を利用します。
※規定はコチラ。
そのほかの特徴
・TikTokアカウントがなくても広告出稿が可能。
SNS広告媒体では、広告主のSNSアカウントとの連携が必要となる場合が多いですが、TikTok広告では入稿素材さえあれば、連携せずとも広告配信をすることが可能です。
(※もちろん連携することも可能です。)
まとめ
本記事では、「Spark Ads」と「Diversion Ads」の違いについてご紹介いたしました。
現在のご状況や目的を踏まえて、どちらの広告フォーマットを利用すべきかお考えいただくことをオススメいたします。

株式会社GLASS コンサルタント。2015年、アドデジタル株式会社に入社。WEB広告の営業、広告運用を兼任し、EC事業クライアントを中心とした幅広い業界の広告運用に携わる。タグマネジメント、データフィードマネジメントなど広告に関わる領域から、データ分析、CRMなどWEB広告だけではない幅広いWEBマーケティングの知識でクライアントの業績向上に貢献。プレイヤーとして現場に出つつ、営業・広告運用チームのリーダーを担当。2022年に株式会社GLASS入社。