GLASSのWebデザイナー、中澤です。
バナーの制作を外部に依頼する際、依頼方法がわからず、苦労したことがある人もいるのではないでしょうか。
特に初めての依頼の場合、自分の要望をうまく伝えられるか、どのような素材を用意すればよいか、制作者に何を求めればよいかなど、様々な不安や疑問があるかもしれません。
適切な要望をプロに伝えることが出来れば、自分のイメージに近い仕上がりのバナーが得られるはずです。
今回は、外部に依頼する際のバナー制作の上手な頼み方について解説していきます。
最後にはバナーの発注時に便利な「バナー依頼テンプレート」も用意しております!
バナーのサイズや使用目的
バナーデザインを外部に依頼する際、まず最も大切なのがバナーのサイズです。
バナーを掲載するメディアや広告プラットフォームによって推奨される標準サイズは異なるので、依頼前に使用するプラットフォームや広告配信先のサイズ規定を確認することが不可欠です。
一般的によく使われるバナーサイズには、「300×250px」や「728×90px」などがありますが、その他にも「160×600px」や「1200×628px」など、さまざまなバリエーションが存在します。
バナーのサイズは、横幅と縦幅のアスペクト比によっても異なります。
一般的にサイドバー用のバナーは縦長の「4:6」のアスペクト比、トップページのヘッダー用は横長の「23:9」のアスペクト比などが採用されています。
また、SNSなどでは「16:9」や「3:2」のアスペクト比が多いです。
使用目的に合わせたアスペクト比の選定が重要で、デザイン構成にも影響してきます。
最適なサイズとアスペクト比を事前に決めておくことで、デザイナーとの円滑なコミュニケーションが可能になり、期待通りの仕上がりが得られやすくなります。
バナー内に掲載するテキストやキャッチコピー
次に、バナーに掲載するテキストやキャッチコピーです。
テキストやキャッチコピーは、ユーザーの目に留まり、興味を引き、行動を促すために非常に重要です。
訴求力を高めるためには、以下の1~6のポイントを意識しましょう。
- ターゲット層に合わせたメッセージ
誰に伝えたいのかを明確にし、ターゲット層のニーズや興味に合致した内容を伝えます。 - 簡潔で効果的な表現
限られた文字数の中で、目的や伝えたいポイントを明確に伝えましょう。 - 訴求ポイントを明確に
セールやキャンペーン、製品・サービスの特徴など、ユーザーにとってのメリットを簡潔に表現します。 - クリックを促す言葉
「今すぐ」「無料」「期間限定」など、ユーザーに行動を促す言葉を使うのも効果的です。 - 視覚的に訴える表現
目を引くフォントや色、記号などを活用し、視覚的に訴える表現を心がけましょう。 - ブランドイメージとの整合性
ブランドイメージや広告全体の雰囲気と調和したデザインにすることが重要です。
外部に依頼する際、キャッチコピーの候補が複数あり絞り込みが難しい場合はすべて提出してみましょう。
デザインとのバランスで丁度よいコピーが絞り込まれていくはずです。
バナー内に掲載する画像
バナー内に掲載する画像は、主に以下のようなものが考えられます。
- 商品イメージ
- ブランドロゴ
- イメージ写真
- イラスト
画像は視覚的な印象を大きく左右する重要な要素です。
バナーの目的やターゲットに合った、クオリティの高い画像を選定することが不可欠です。
高解像度でクリアな画像を提供することで、バナーのプロフェッショナルな仕上がりを実現できます。
さらに、著作権に注意し使用許諾を確認してから画像を提供することも大切です。
無断での使用は法的なトラブルにつながる可能性があるため、適切な手続きを踏む必要があります。
イメージ写真・イラストの探し方
写真やイラスト素材は無料素材サイトや有料素材サイトから探すことが出来ます。
無料素材サイト
有料素材サイト
※必ず各サイト毎に利用規約や使用可能範囲等を確認してください
バナー内の画像はデザインと文言のバランスを保ちつつ、訴求力の高い仕上がりを実現するための重要なパーツといえます。
画像選定には十分な検討を重ねましょう。
デザインのイメージ
バナーのデザインは、ブランディングやキャンペーンのイメージを反映する重要な要素です。
依頼時には、希望するデザインの雰囲気、配色などを明確に伝えることが重要です。
デザインの雰囲気としては、製品やサービスのターゲット層を意識し、落ち着いた上品なイメージなのか、インパクトのある鮮やかなイメージなのかなどを指定するといいでしょう。
配色は、ブランドカラーの使用やコンバージョン率を意識した配色など、狙いを明確にすることも重要です。
さらに、テキストのフォントやレイアウトなどデザインの細部にも配慮を払う必要があります。
デザイナーとのコミュニケーションを密に取り、自社のブランドイメージや、バナーの配信目的に沿った訴求力の高いデザインを実現させることがバナー広告の成功につながります。
依頼時に具体的なイメージを伝えることで、期待通りの仕上がりが得られるでしょう。
期限日
キャンペーンやプロモーションの予定に合わせて適切な制作期間を設けることで、スムーズな進行が可能となります。
デザイナーとの打ち合わせや修正の余裕を考慮し、余裕を持ったスケジュール管理を心がけましょう。
期限日の設定にあたっては、デザイナーの作業工程を考え適切な納期を設定することが肝心です。
簡単なデザインであれば1週間程度で対応可能ですが、複雑なものや多数のバナーサイズ(リサイズ)を要する場合は2週間以上の期間が必要となります。
クライアントとデザイナーで納期について話し合い、納期遵守ができるよう細かくスケジュールを組むことが重要です。
期限に余裕を持たせることで、デザイン修正やクオリティチェックなども十分に行えるようになり、最終的にクライアントの求めるバナーを納品できるでしょう。
制作期限は柔軟に設定し、お互いに納得のいくスケジュールを立てることがクオリティの高いバナー完成への近道です!
その他のバナー情報
サービスの便益や魅力
本製品の主な特長や魅力的な点を簡潔に伝えます。
ターゲット層にとって重要な製品のメリットや、競合他社との差別化要素などを明確にしておくことが重要です。
ターゲット層
バナー広告の主な配信対象となる年齢層や性別、ライフスタイル、関心事などを具体的に定義します。
これにより、デザインや訴求メッセージの設計に反映させることができます。
参考イメージ
「デザインのイメージ」の項目に付随して、言葉でイメージを表現するのが難しい場合や、具体的に参考となるページや画像がある場合はデザイナーに共有します。
ブランドアイデンティティとの整合性や視覚的な訴求力の観点から、参考となるイメージの例が望ましいでしょう。
掲載ページURL/リンク先URL
バナーを設置するWebページのURLやバナーをクリックした際の誘導先URLを共有します。
サイト内でバナーを使用する場合は、そのサイトのトンマナに合わせてバナーを制作することが出来、広告バナーの場合は誘導先URL(ランディングページなど)の内容を知ることでバナーの目的を知るための参考になります。
バナーデザインの依頼は、効果的な広告展開やウェブキャンペーン運営において重要な役割を果たします。
上手なバナー依頼方法を理解し、デザイナーとのコミュニケーションを円滑に進めることで、より魅力的で効果的なバナーデザインを実現することができます。
希望するイメージや目的を明確にし上手な依頼手順を踏むことで、満足度の高いバナーデザインを手に入れることができるでしょう。
バナー依頼テンプレート
上記の内容を踏まえた、テンプレートです!
発注者の方は自分用に、デザイナーの方は発注者向けに、是非コピペして自分の使いやすいようにアレンジしてご利用ください。
- 制作バナーサイズ・出稿先:
- サイズ
- 1080×1080
- 1080×1920
- 1200×628
- 1080×1350
- 出稿先(Instagram広告、Googleディスプレイ広告など):
- サイズ
- 制作期日:
- バナー内に掲載するテキスト:
- デザインのイメージ:
- 参考イメージ(URLや画像など):
- サービスの便益や魅力(サービスを利用することでユーザーが得られることや他のサービスとは違う特徴など):
- ターゲット層(性別・年齢・職種・想定する状況などが絞られていれば):
- リンク先URL:
最後に
GLASSクリエイティブサービスでは素材の用意からデザインまで、バナー制作を一貫して行っております。
バナー制作の外注先をお探しでしたら、是非GLASSクリエイティブサービスへお問い合わせください!
WEBデザイナー。2020年からは出版社のフロントエンジニア兼ディレクターとしてメディアの企画・運用改善に従事し事業成長に貢献。2023年に株式会社GLASS入社。