Zapierで自動化設定する場合に、日時を使うことがあります。海外のツールにおいては日時が「ISO 8601」に準拠した見慣れない日時表示になっています。これを日本時間に変換する方法をご案内いたします。
ISO 8601の日時表記とは?
具体的に下記のような表記のことです。
YYYY-MM-DDTHH:mm:ss
ISO 8601での日時表記
例:2022-12-01T10:01:01+00:00
正確にはタイムゾーンで表示が下記のようになります。
タイムゾーン | 表示例 |
---|---|
日本標準時(JST) | 2014-10-10T13:50:40+09:00 |
協定世界時(UTC) | 2014-10-10T04:50:40Z |
ポイントとしては、
- 年月日とTを挟んで時間で最後にタイムゾーン表示
- 年は4桁(2桁では年が確定できない)
- “-” や “:” がない表示の形式もあり
というものです。タイムゾーンについては基本世界標準時に対して+9時間が日本時間になります。
さて、今回はこのISO8601形式の日時表示がされているトリガーのケースで日本時間に変更するケースをご紹介
Formatter by Zapier で日時フォーマットを変更
1. Actionで”Format”を選択
2. Event で”Data / Time”を選択
3. Set up action で詳細選択
ここは細かいのですが、変換したいフォーマットにそって指定します。
- Transform・・・日時フォーマットを変更するので “Format” を選択します。
- Values – Input・・・変更したいトリガーなどで利用している日時を選択します。
- To Format・・・最終的に変換したい日時フォーマット形式、今回ですと”YYYY-MM-DD” とハイフン区切りの日時を指定します。
- To Timezone・・・日本時間に変換したいので”Asia/Tokyo”を指定します。
- From Format・・・変換元のISO8601形式を選択します。
- From Timezone・・・変換元のタイムゾーンを選択します。通常はUTCになります。
4. Test action を実施
テストを実施すると正確に変換されたかを確認できます。
テスト処理がされ、下記のように出力されます。
9時間の時差があるため、変換元が15時以降ですと日本時間では翌日として出力されます。
以上のようにZapierのFormatterを使うと日時を自由に変換して、日本時間を使った業務の自動化・効率化を実現できるようになるでしょう。
株式会社 GLASS代表。広告からSEOなどあらゆるデジタルマーケティングに精通するデータアナリスト。徹底的に現場に根付いた、スピーディーでシンプルなデータ分析環境の構築と施策推進を得意とする。
<経歴>
株式会社マイネットでモバイルCRMサービス(後にYahoo! JAPANに売却)のマーケティング部長、モバイルアプリ事業を立ち上げ。Googleで広告代理店営業マネージャーとして国内50社以上の広告代理店のコンサルティング。通信テクノロジー業界シニアアカウントマネージャーとして大手企業向けのマーケティング支援に関わる。