STUDIOでサイトをスピーディで美しく制作するケースは多くなっていますが、制作したサイトに広告を実施する場合には必ず設定しておいた方がよい設定がURLを正規化する “canonical” です。
canonicalによるURL正規化とは?
例えば、以下のようにトップページにリンクされているものの流入経路によって異なるパラメーターがついたURLがあった場合に、検索エンジンではそれぞれを別なページだと認識することがあります。これはGoogle Search Consoleで確認することができます。
https://glass-inc.jp/
https://glass-inc.jp/?gclid=hogehogehoge
https://glass-inc.jp/?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=hoge
https://glass-inc.jp/?pid=google
これでは重複コンテンツになってしまいSEO的ネガティブな評価になりえるため、同一のURLつまり
https://glass-inc.jp/
のみだと認識してもらうのがベストです。
これを実現するためにページ内に設定するコードが canonical 設定です。一応、広告をしない場合でもSNSなどでも自動的にパラメーターがついてしまうことがあるので対応しておいたほうが良いです。
参考:URL 正規化とは何か | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google for Developers
STUDIOでの設定方法
この設定をSTUDIOで設定する方法は以下です。デフォルトだと canonical タグはSTUDIOで出力されるのですが、アクセスしたURLがそのまま出力されるので意味がないです。これを上書きする設定として「カスタムコード」を使います。
参考:サイト・ページにカスタムコードを追加する | STUDIO U
カスタムコードでのcanonical設定
設定自体は簡単です。今回は丁度GLASSで直近にSTUDIOを利用して制作したGOLF13様の事例でご説明します。
1.デザインエディターのページ「ホーム」の設定ボタンを押す
2.カスタムコードの 「<head>内の末尾」にcanonical設定入力
ホーム(トップページ)であれば、以下の内容を入れます。
<link rel="canonical" href="/">
3.ホーム以外のページも同様に設定
<link rel="canonical" href="/service">
<link rel="canonical" href="/plan">
などです。簡単ですよね。
4.ソースコードで表示を確認
念の為、実際のページのソースを確認してしっかり正規化されているか確認するのがよいでしょう。
https://golf13.co.jp/?gclid=test
このようなURLでアクセスしても、ソースコード上の<head>内では
https://golf13.co.jp
と意図した通りに表示されています。
解説は以上になります。これでgclidやutmなどのパラメータがURLに付与されてもSEOでインデックスされるべきページを正しいURLに正規化することができます。
是非試してみて下さい。
株式会社 GLASS代表。広告からSEOなどあらゆるデジタルマーケティングに精通するデータアナリスト。徹底的に現場に根付いた、スピーディーでシンプルなデータ分析環境の構築と施策推進を得意とする。
<経歴>
株式会社マイネットでモバイルCRMサービス(後にYahoo! JAPANに売却)のマーケティング部長、モバイルアプリ事業を立ち上げ。Googleで広告代理店営業マネージャーとして国内50社以上の広告代理店のコンサルティング。通信テクノロジー業界シニアアカウントマネージャーとして大手企業向けのマーケティング支援に関わる。