Pinterest広告のCV設定時は要注意!イベント選択とレポーティング時に気をつけるポイント解説

Pinterest広告CVタグ要注意

Pinterest広告の利用が次第に増えてきておりますが、コンバージョンイベントの種類が多く、クライアントや代理店におきましても混乱しているケースが散見されますため以下の3つの視点で整理致します。

  • 選択可能なイベントの種類
  • 選択すべきイベント
  • レポーティング時に見るべきイベント

このあたりを適当に進めてしまうと意図しないままに間違ったデータでレポーティングしたり、データが取れていないみたいなことが起き得るのでご注意ください。

選択可能なイベントの種類

以下のような合計10種類のイベントが選択可能です。

イベント目的
Checkoutトランザクションを完了したユーザーをトラッキングします。
AddToCartアイテムをショッピングカートに追加したユーザーをトラッキングします。
PageVisit商品のページや記事のページなど、トップページを閲覧したユーザーをトラッキングします。
Signup商品またはサービスに登録したユーザーをトラッキングします。
WatchVideo動画を視聴したユーザーをトラッキングします。
Lead商品やサービスに関心を持ったユーザーをトラッキングします。
Searchあなたのサイトで特定の商品や店舗情報を検索したユーザーをトラッキングします。
ViewCategoryカテゴリページを閲覧したユーザーをトラッキングします。
Custom特別なイベントをトラッキングします。コンバージョンレポートに含めたい特別なイベントをトラッキングするには、このイベント名を使用します。
[User-defined event]オーディエンスのターゲティング目的でユーザーが定義して追加できるイベント。独自のイベントはコンバージョンレポートに使用できません。また、タグから渡された元のカスタムイベント名に空白となっているスペースがある場合、そのスペースは削除されます。
イベントコードを追加する | ビジネス向け Pinterest ヘルプ

お気付きの方もいらっしゃると思いますが、Facebookに似ております。ここまで選択肢が多いと悩みますよね。

選択すべきイベント

9割のケースにおいては下記で問題ないです。

  1. Checkout
  2. Signup
  3. Lead

この3種類です。実際にPinterestのコンバージョンキャンペーンを実施するのには、上記の3つ+”AddToCart”の4つの内のどれか1つが設定されている必要があり、ほとんどの「コンバージョン」を目的にしている広告主にとってはこの3つが選択肢になります。AddToCartはカート追加で購入手前のCVポイントになるためここでは除外しています。

3種類の中での使い分け

1. Checkout

ECサイトなどの購入完了ページの場合に選択しましょう。

2. Signup

会員登録完了やサービス申込み完了の場合に選択しましょう。

3. Lead

問合せや資料請求などのサービス申し込みまでは到達していない手前のリード段階の場合に選択しましょう。

注意すべきイベント

“Custom” と “[User-defined event]” は要注意です。特に意図がなければむやみに使わない方がよいです。

“Custom” は特別なイベントをトラッキングします。コンバージョンレポートに含めたい特別なイベントをトラッキングするには、このイベント名を使用しますが、名前がCustomでわかりにくいため、運用上はこれが何なのか混乱を招きやすいため、利用はあまり推奨できません。基本は最初の3つで対応すべきです。

“[User-defined event]” は自由に名前を定義できますが、もCustomと同じで使うケースはほとんどないでしょう。混乱を産まないように必要なければ避けましょう。

Shopifyなどの自動タグ連携カートの場合

Shopifyなどをご利用の場合は、以下のように特に意識しなくても自動で必要なタグを設定してくれます。この場合は自動連携のままで問題ないです。最適化に利用するのは基本は “Checkout” です。

レポーティング時に見るべきイベント

Pinterest広告のレポート画面のダッシュボードの「成果」を見ている方ご注意ください。もし本来計測したいCVイベント以外のCVも設定している場合は全てを合算した数値になっているため分解して本当のCV指標を確認する必要があります。

広告>レポートの画面で表の右上にある鉛筆アイコンをクリックして

表のクリック編集からCV対象のイベントを表示させましょう。

ここでの注意として、仮に「購入=Checkout」で計測していた場合は、

コンバージョン > 購入コンバージョン数 > Total > 合計クリックスルーコンバージョン数(購入)

を選ぶということです。

購入コンバージョン数の配下に、

  • Total
  • Web
  • In-app
  • Offline

の4種類がありますが、とりあえずTotalでよいです。実質的にはほとんどのケースがWebになっているとおもいますが、TotalにはWebも含まれます。

また、Totalの中にさらに色々あるのですが、注意点として

  • 合計コンバージョン数(購入)
  • 合計クリックスルーコンバージョン数(購入)
  • 合計エンゲージメントコンバージョン数(購入)
  • 合計ビュースルーコンバージョン数(購入)

の4種類があります。これは、2つ目の「合計クリックスルーコンバージョン数(購入)」で基本問題ないです。エンゲージメントはわかりにくいので除外で、ビュースルーは広告をクリックしていないケースも表示された後にコンバージョンするとカウントされます。ただ、これはGA4や多くの他媒体などの基本クリックベースの数値との乖離の原因にもなりますし、CVが多く出やすいです。広告主視点でも腹落ちしにくい成果紐づけになるため、深い意図がない場合は必ず「合計クリックスルーコンバージョン数(購入)」を選択しましょう。

まとめ

  1. CVのイベントは、Checkout、Signup、Lead から選ぶ!
  2. CV成果は管理画面上の「合計クリックスルーコンバージョン数(購入)」を見る!

となります。もちろんこうならないケースもありますが、よくわからないという方はこの方法をそのまま真似ることを推奨致します!

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カテゴリー: SNS運用 / データ基盤
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