複数URLのリダイレクトを一括確認できるサイト「httpstatus」

こんにちは。GLASSのコンサルタント、芝田です。

今回は複数のURLのリダイレクトを一括確認できる便利なサイトを紹介します。

後述する理由から複数のURLのリダイレクトを一括確認する方法を探していました。ネットで検索するとリダイレクトを確認できるサイトがいくつか見つかるのですが、どれも単一URLにしか対応しておらず、なかなか複数URLを一括確認できるサイトが見つかりませんでした。いろいろと探した結果、今回紹介する便利なサイトを見つけたので、同じような事例で困っている方の助けになるかと思い記事にしました。

リダイレクトチェッカー「httpstatus」

こちらがその便利なサイト「httpstatus」です。

https://httpstatus.io/

使い方はいたって簡単で、中央の入力欄にリダイレクトを確認したいURLを1行に1つずつ入力して「Check status」ボタンを押すだけです。

結果は以下のように表で出力され、各URLのステータスコードとリダイレクト回数がわかります。

個別のURLを展開すると以下のように詳細を確認できます。

「httpstatus」のここが便利

  • 一度に最大100個のURLを一括確認可能
  • 結果をCSV、XLS(Excel形式)、Googleスプレッドシートとしてダウンロード可能
  • 日本語URLに対応
  • ユーザーエージェントを選択可能
  • Basic認証に対応

「httpstatus」のオプション設定

「Check status」ボタンの下にある「Settings」ボタンを押すとオプションを設定することが可能です。それぞれ順番に見ていきましょう。

Requests タブ

項目名説明
Select a User Agentリダイレクトを確認する際に使用するユーザーエージェントを選択できます。デフォルトは自分のブラウザになっています。特に問題なければ変更する必要はありません。
Basic Authentication確認対象のURLにBasic認証が設定されている場合はユーザー名とパスワードをここで設定します。
Optional Request Headerカスタムヘッダーを設定できます。
Schemeless URLsURLの先頭に「http://」または「https://」がない場合、デフォルトでは「http://」が付与されますが、こちらのオプションをオンにすることで「https://」になります。
Throttle requestsデフォルトでは100個のURLを同時に確認しますが、その数を制限できます。同じホストまたはドメインのURLを一度に大量に確認すると、サーバーがエラーやステータスコード429を返す場合があります。その場合は、この設定を下げると解決することがあります。
Strict SSL flagサーバーのSSL証明書を検証し、問題があればエラーとして扱います。(自己署名証明書を含む)
URL EncodingURLに英数字以外の日本語などが含まれている場合でも正しくURLが動作するように、URLを変換(エンコード)します。デフォルトだとオフになっていますが、URLに日本語が含まれている場合はオンにします。
Canonical domainこちらのオプションをオンにすることで、1つのドメインに対して「http://」「https://」「http://www.」「https://www.」の4つのパターンを確認し、特定のURLに統一してリダイレクトが設定されているかを確認できます。「www」以外のサブドメインも確認することもできます。

Data export タブ

項目名説明
Google Sheets export結果をGoogleスプレッドシートに出力したい場合は、ここにスプレッドシートのURLを入力します。有効なURLを入力するとメールアドレスが出てくるので、そのメールアドレスに対してスプレッドシートの編集権限を付与します。
(上記のように少し設定が面倒なのでCSVで出力してインポートしたほうが早いです)
CSV or XLS file downloadこれをオンにするとCSVの代わりにXLS(Excel形式)で出力できます。

Results table タブ

項目名説明
Table display options結果の表を少し見やすくするオプションです。

「Add protocol icon to URLs」をオンにするとURLの前に鍵アイコンが出ます。「http://」の場合は赤、「https://」の場合は緑になります。

「Sort results based on redirects」をオフにしてからリダイレクトを確認すると、入力欄に入力した順番に結果が表示されます。オンになっているとリダイレクトの回数で降順になります。

このサイトが必要になった背景

最後になぜこのサイトが必要になったのか、を簡単に説明しておきます。

きっかけはクライアントのサイトにある複数の記事を別のドメインに移管する作業でした。記事の移管に伴い旧URLから新URLへのリダイレクトを設定したのですが、移管対象の記事が漏れなくリダイレクトできているかを確認する必要がありました。移管対象の記事が数個ならば1つずつ手動で確認しても良かったのですが、数が多かったのでとても手動ではやっていられませんでした。そこでリダイレクトできているかを一括で確認する方法を探した、というわけです。

もし似たような事例でお困りの際は、ぜひこのサイトを活用してみてください。

カテゴリー: 業務効率化
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