こんにちは、GLASSのWebデザイナー中澤です。
企業の問い合わせや顧客情報の管理、どのように行っていますか?
当社のコーポレートサイトではCRMツールのHubSpotを使用していましたが、契約更新のタイミングを機に管理方法を見直しました。
本記事では、HubSpotからWordPressプラグイン「Contact Form 7」へ移行するメリットと手順を解説します。
また、問い合わせフォームの通知をSlackに連携する方法もご紹介します!
HubSpotからContact Form 7へ移行するメリットと適したケース
Contact Form 7とは
Contact Form 7は、シンプルで無料で使えるWordPressプラグインです。
多くのユーザーに利用されており、プラグインを組み合わせることで機能を拡張できます。
HubSpotとは
HubSpotは、問い合わせ機能だけでなく、CRMやマーケティングオートメーションを提供する包括的なツールです。
ビジネス全体のデータ管理やマーケティング全般の活動を統合したい場合に有効です。
Contact Form 7とHubSpotの機能比較
機能 | Contact Form 7 | HubSpot |
---|---|---|
基本機能 | シンプルな問い合わせフォーム作成 | 問い合わせフォーム、CRM、マーケティング自動化 |
プラグイン対応 | 多数のWordPressプラグインに対応 | HubSpot独自の機能やアドオン |
カスタマイズ性 | フォームデザイン・レイアウトの自由度が高い | 基本的なカスタマイズが可能 |
メール通知機能 | メール通知+プラグインで様々な通知方法に対応 | メール通知+CRMでの自動リード管理 |
データ保存 | メール保存+プラグインで履歴管理 | データはHubSpot CRMに自動保存 |
レポート機能 | 標準なし(プラグインで対応可能) | 詳細なレポート(コンバージョン率、エンゲージメントなど) |
統合・連携 | プラグインで他ツールと連携可能 | CRM、メールマーケティング、広告管理との統合 |
料金 | 無料 | 無料プランあり、有料でさらに多機能 |
サポート | コミュニティベースのサポート | 公式サポート(無料プランは限定的) |
Contact Form 7は、シンプルな問い合わせフォームとコスト削減に適しています。
一方、広範なマーケティング機能やCRMが必要な場合は、HubSpotが適しています。
当社がHubSpotからContact Form 7へ移行した理由は、HubSpotの機能と料金が現行の事業規模や顧客管理ニーズに合致しなかったからです。
成長段階にある中小企業にはHubSpotがオーバースペックで高コストになりがちです。
そのため、コスト効率や必要な機能にフォーカスできるContact Form 7に移行しました。
HubSpotからContact Form 7への問い合わせフォーム・問い合わせ管理の移行方法
1. 現状の運用状況把握とデータのバックアップ
まず、HubSpotで使用しているフォーム機能を確認し、必要なフォーム項目を明確にします。
その後、HubSpot運用者に現在のデータのバックアップを依頼します。
HubSpotからContact Form 7に直接データ移行はできないため、データはCSV形式でエクスポートして保管してください。
2. Contact Form 7の導入
- WordPressダッシュボードから「Contact Form 7」をインストール・有効化します。
- フォームを設定し、必要なフィールドを追加・編集します。
- デザインやカスタマイズが必要であれば、CSSやHTMLで調整します。
3. データ管理の強化に「Flamingo」を追加
FlamingoはContact Form 7と連携して送信データをWordPress内に保存できるプラグインです。
通常、Contact Form 7では送信されたメッセージはメール通知のみですが、Flamingoを導入することで履歴管理が可能になります。
4. セキュリティ対策の実装
Contact Form 7にはデフォルトでスパム対策機能がありません。
以下の対策をおすすめします。
- 「Honeypot for Contact Form 7」によるスパム対策
- Google reCAPTCHA v3の導入
- SSL証明書の確認と適用
弊社では「Honeypot for Contact Form 7」を導入しました。
見えないフィールドを使ったスパム対策で、簡単に実装できます。
Honeypot for Contact Form 7プラグイン
5. Contact Form 7の問い合わせをSlackに通知する
Slack通知を設定するには、WordPressプラグイン「Slack」を使用します。
- SlackのWebhook URLを取得
- Slackで「Incoming Webhooks」をインストールします。
- Webhook URLを生成して、URLをコピーしておきます。
- プラグイン「Slack」のインストールと設定
- WordPressダッシュボードから「Slack」をインストール・有効化します。
- 「設定」 > 「Slack」で新規通知を追加し、Webhook URLや通知内容を設定します。
- テスト送信で正常に通知が届くか確認します。
まとめ
HubSpotからContact Form 7への移行は、コスト効率とカスタマイズ性を高める有効な選択肢です!
是非、記事を参考に移行を検討してみてはいかがでしょうか。
GLASSでは、WordPress関連の実装や顧客管理のサポートを提供していますので、ぜひお問い合わせください!
illustration by Icons8
WEBデザイナー。2020年からは出版社のフロントエンジニア兼ディレクターとしてメディアの企画・運用改善に従事し事業成長に貢献。2023年に株式会社GLASS入社。