こんにちは。GLASSテクノロジー部の森です。今回はGA4とLooker Studioを使ったサイト分析の方法についてご紹介します。
GA4は高機能ですが、「具体的にどの画面を見て、どう判断すればいいのか?」は、意外と悩ましいポイントですよね。
特にサイトの改善や施策の評価をする中で、「知りたい指標にすぐたどりつけない」ということもあると思います。
GLASSでは以前から、GA4のデータをLooker Studioで可視化し、チーム内での共有や検証に役立てています。
このGA4のLooker Studioテンプレートは無償で公開しています。今回はこのテンプレートを、「どんな場面でどう使えるか?」というユースケース別の視点でご紹介します。
このテンプレートでできること
- セッション数、CV数、CVRなどの主要指標を月次・日次で確認
- ランディングページ、チャネル、属性などでフィルタし比較分析
- 棒グラフや表をクリックするだけでクロスフィルタできる
- ドリルダウンや比較など、Looker Studioの操作性も活用しやすい構成
ユースケース別:こんな時にこう見る!
🔸ユースケース①:サイト全体の成果を月単位で確認したい
- 使うページ:月次サマリー
- 具体例:たとえば「先月、トラフィックがどう変化したか?」を知りたいとき
→ 期間フィルタで「先月」を選択し、セッション数とCV数の推移を見る
→ 前月比・前年比も自動で表示されるので変化に気づきやすい

🔸ユースケース②:成果につながっているLPを把握したい
- 使うページ:LP別
- 具体例:たとえば「広告経由でCVが多いLPはどれか?」を知りたいとき
→ チャネルグループで「Paid Search」を選択
→ CV列で並び替え、成果の高いLPを上位表示
→ さらに行をクリックすると、そのLPだけで全体が再描画されます(クロスフィルタリング)


🔸ユースケース③:広告キャンペーンの成果を確認したい
- 使うページ:詳細分析
- 具体例:たとえば「4月に開始したGoogle広告のキャンペーンはどのくらい成果が出たか?」を見たいとき
→ 期間を「4月」に設定
→ チャネルで「Paid Search」を選択
→ キャンペーンで該当のキャンペーンを選択
→ CV数やCVR、PV数の推移グラフで変化を確認

🔸ユースケース④:どんなユーザーがCVしているかを知りたい
- 使うページ:ユーザー属性概要
- 具体例:たとえば「あるLPに来てCVしたユーザーの属性は?」を見たいとき
→ ランディングページでそのLPを選択
→ 年齢・性別・デバイス別の円グラフで構成を確認
→ 全体セッションとCVセッションの円グラフの比較から、どの属性が成果に貢献しているかすぐに把握可能

🔸ユースケース⑤:曜日によって成果が違うかを分析したい
- 使うページ:詳細分析
- 具体例:たとえば「CVが発生しづらい曜日は?」を見たいとき
→ 期間を1ヶ月に設定
→ 時間軸分析表でドリルダウンを使って曜日単位で表示
→ CVRやエンゲージメント時間で傾向を把握

❓ よくある質問(FAQ)
Q. ドリルダウンで、月→週や日→曜日などに切り替えられますか?
A. はい、グラフ右上の「↑↓マーク(階層アイコン)」から切り替え可能です。
例えば月単位で推移を見たあと、日単位までドリルダウンして特定日の詳細を確認できます。
Q. 特定の条件で絞って見られますか?
A. はい。画面上部のフィルタで以下のような条件が指定できます:
- チャネルグループ、参照元/メディア、ランディングページ
- メディア、キャンペーン、デバイス、性別 など(詳細分析ページ)
さらに便利なのがLooker Studioの「クロスフィルタ」機能です。
- 表の1行やグラフの1本をクリックするだけで、自動的に絞り込みがかかります
- 例:特定LPの行をクリック → そのLPのみでダッシュボード全体を再描画
📥 テンプレートはこちらから利用できます
GA4のデータを「チームで活かす」ために、GLASSが実際に使っているダッシュボードをそのまま公開しています。
ぜひ自社のGA4プロパティに接続して、施策の分析や成果の振り返りにご活用ください。

株式会社GLASS CTO。2010年、株式会社日立製作所にてIT新技術の調査・検証、Project Management Office、システム開発、マーケティング業務に携わる。2017年、株式会社Webios 取締役副社長 / CTO に就任。2018年、GLASS開発チームに参画。
AWS,GCPでのクラウドシステム開発、Ruby,PHPでのスクラッチ開発、CMS,ECパッケージでのサイト構築(WordPress / WooCommerce, MovableType, EC-CUBEなど)、kintoneでのシステム開発などに携わっている。