Google AnalyticsからGA4への移行に追われている事業主・コンサル・代理店の方は非常に多いのではないでしょうか?弊社にもGA4への移管のご相談が非常に多く寄せられております。今回は弊社にご相談いただいた際にまず記載いただいているヒアリングシートをご紹介します。
Googleスプレッドシートのテンプレをそのままコピーできる形で公開しますので、お困りの方は是非ご利用くださいませ。
Google Analytics の GA4 への移行ヒアリングシート(テンプレ)
こちらがヒアリングシートのサンプルになります。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1T6MsDfW1b3IBeDJ3Wn7Xj_q-xM_o43Onr-8YhRXGCsg/
そのままメニューの「ファイル」>「コピーを作成」からファイルをコピーして転用可能です。
項目別に解説いたします。
基本情報
まず、移行対象のGoogle Analyticsのプロパティ名、トラッキングID、ビュー名、ビューIDをまず確認しましょう。
よくある問題として、ビューとの対応関係が取れていない場合があります。基本仕様として、GA4ではビューという概念がなくなるため、現状のGoogle Analytics だと多くの場合は「プロパティ」の中で代表的な1つのビューをGA4に移管するということになります。そのため、現状のどのプロパティのどのビューをGA4にベースに移管するのかを決めておく必要があります。
権限共有系
全て自社で移行ができる場合は問題ないですが、弊社のようなコンサルに相談したり移行を依頼する場合は権限の付与が大前提になります。結構ここで手間取ったりするケースもあるのでささっと調整しましょう。
ポイントとしては、全体像を含めて情報共有しておくのが良いので「Google Analytics」とその設定で使う「Googleタグマネージャー(GTM)」をアカウントの管理権限で共有しておくことです。
共有対象
- Google Analytics
- Googleタグマネージャー(GTM)
権限:アカウントの管理権限
https://support.google.com/analytics/answer/9305587?visit_id=637895962227360869-1716936813&rd=1
Googleスプレッドシートのテンプレの方には権限共有方法のヘルプページリンクなども記載しております。
計測対象ドメインなどの条件
当たり前ですが、計測対象ドメインとドメイン配下の特定条件などを確認します。設定によっては、以下のようなケースがあり得ます。
- 複数のドメインが対象
- 特定のパスを計測対象から除外
- 特定のパスのみを計測対象に指定
これらの設定は以下のような方法で設定されているのですが、一見分かりにくいため必ず対象を事前に調べてここで明記しておきましょう。
- Google Analytics のビューのフィルター条件
- GTMなどのタグマネージャー(トリガーの条件)
- サイトへの直接のタグ設置(GAやGTMのタグが貼られているページ条件)
必要な追加計測設定
以下の設定はGA4への移行時の設定として1番時間がかかるところですので、現状の設定を必ず整理して、GA4への移管を調整ください。
- クロスドメイン
- 内部トラフィック除外(UAでのフィルター設定)
- 除外する参照リスト(UAでの参照元除外)
- イベント
- カスタムディメンション
- eコマース
弊社のような導入代行サービスを提供している企業からすると、このような設定がどこまで複雑にされているかで作業工数が大きく変わるため、結果として見積もり金額も大きく変わってきます。
あるあるのケースとしては、ビューの数やイベント・目標などの設定が非常に多いが、実際にはほとんど使っていないというケースです。このような場合は、是非このGA4への移管を良い機会と捉えて現状整理をしてシンプルに変えていきましょう。
もし、GA4への移行やその後の運用レポートなどでお困りの場合はお気軽にお問合せくださいませ。
株式会社 GLASS代表。広告からSEOなどあらゆるデジタルマーケティングに精通するデータアナリスト。徹底的に現場に根付いた、スピーディーでシンプルなデータ分析環境の構築と施策推進を得意とする。
<経歴>
株式会社マイネットでモバイルCRMサービス(後にYahoo! JAPANに売却)のマーケティング部長、モバイルアプリ事業を立ち上げ。Googleで広告代理店営業マネージャーとして国内50社以上の広告代理店のコンサルティング。通信テクノロジー業界シニアアカウントマネージャーとして大手企業向けのマーケティング支援に関わる。