結論
GA4でBigQueryを利用し、広告の効果計測をする場合はP-MAXの手動パラメーター設定を忘れずにしましょう。以下詳細です。
前提
- 計測ツールとしてGA4を利用している
- GA4でBigQuery連携をしている
- BigQueryのローデータを集計して広告効果を計測している
- Google広告で P-MAXキャンペーンを利用している
- Google広告は自動タグでGA4に連携している
推奨設定内容
- 自動タグに加えて手動タグ(utmパラメーター)を設定する
- 具体的には下記、対象キャンペーンで「設定>その他の設定>キャンペーン URLのオプション」で以下の設定を実施
トラッキングテンプレート
{lpurl}?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign={_campaign}
カスタムパタメーター
{_campaign} = ここにキャンペーン名
背景
セッション単位の流入情報が広告の分析には必須になりますが、セッションベースの流入情報はGA4の管理画面では確認できますが、2022年12月3日現在でGA4のBigQuery連携における「公式」の仕様としてはセッションベースの流入情報はサポートしていないということになります(GA360有料版のサポートからの回答)。
実際には、セッションベースの流入情報はGA4 BigQueryのテーブルから取得可能なのですが、上記の公式にはさぽーとしていないということが今回の肝になります。P-MAXではBigQuery側では自動タグのデータがうまくテーブルに入らないということが発生しました。
注意事項
- 手動タグについては、Google Analytics ユニバーサルアナリティクスのときにあったオーバーライド設定がGA4ではなく公式に推奨はされないかと思いますが、実際に動きます
株式会社 GLASS代表。広告からSEOなどあらゆるデジタルマーケティングに精通するデータアナリスト。徹底的に現場に根付いた、スピーディーでシンプルなデータ分析環境の構築と施策推進を得意とする。
<経歴>
株式会社マイネットでモバイルCRMサービス(後にYahoo! JAPANに売却)のマーケティング部長、モバイルアプリ事業を立ち上げ。Googleで広告代理店営業マネージャーとして国内50社以上の広告代理店のコンサルティング。通信テクノロジー業界シニアアカウントマネージャーとして大手企業向けのマーケティング支援に関わる。