「指名検索数の定点観測」によるTV CMやYouTube認知拡大(ブランディング)広告の成果計測の方法

TV CM やYouTube広告などの獲得重視ではないブランディング広告においてどのように効果計測をすべきかとご相談いただくケースがよくあります。スポットで数千万円程度のTV CMを実施できるくらいの予算がある場合は、ノバセルやテレシーなどの運用型TV CMのサービスを活用しますし、マーケットが広く認知から購買までのアンケート調査を実施して十分なサンプルが集められそうな場合は調査という形で認知度など定点観測していきます。

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しかし、「まずは定量的に現状・簡易的な指標で良いので成果(と言えるもの)を把握したい」というニーズが多いです。このような時にオススメの「指名検索への影響度」で成果を計測する簡単な方法をご紹介致します。

最終アウトプットイメージ

まず、最終アウトプットイメージは下記のようになります。

ここで可視化しているのはサンプルになりますが、大枠で日別の施策の状況といくつかの指標でその反応のトレンドとして、

  • 施策タイミングで伸びているのか?
  • それはどの程度か?
  • 中長期で上昇トレンドになっているのか?

などがまずは誰でも見て取れるようになります。

計測対象にすべき指標

以下のような指標を計測します。

  • 指名検索数自体
    • Google広告の指名検索数
    • Googleサーチコンソールの指名検索数
  • 全体への影響
    • Google Analytics の全体訪問数
    • Google Analytics のコンバージョン率

以下に詳細を解説いたします。

指名検索数自体

まずは指名検索自体への影響度を見ます。

Google広告の指名検索数

Google広告で指名検索のキャンペーンを配信している場合は、広告配信でのクリック数の推移を取ります。注意点としては広告のクリック数は広告予算で変動しますので、なるべく指名検索のインプレッションシェア(広告表示機会に対する広告表示数の割合)を最大または一定にしておく必要があります。

Googleサーチコンソールの指名検索数

Googleサーチコンソールで広告ではないオーガニック(SEO)での自社サイトへの指名検索のクリック数の推移を取ります。注意点としては、サーチコンソールの対象の自社サイトが1位(または上位)で順位が安定していることを確認下さい。多くの場合は指名検索キーワードでは1位になっていると思いますが、順位が変わるとクリック数も変動しますので注意です。

全体への影響

次に指名検索から全体にインパクトが波及しているのかを見ます。

Google Analytics の全体訪問数

Google Analytics でサイト全体へのアクセス状況をユーザー数で確認します(セッション数などでも良いです)。

Google Analytics のコンバージョン率

サイトへの訪問数だけでなく、指名検索という質の高いユーザーが多くサイトに訪れることで、コンバージョン率が向上するという効果もありえますので、コンバージョン率もあわせて確認できるとなお良いです。

7日移動平均で推移を見やすくする

これまでで必要なデータが揃いましたが、日々の推移は曜日などにもより非常に上下動が激しくトレンドが把握しづらいため、7日移動平均の列を表の中に用意して、グラフ化すると非常に見やすくなります。

以上、「指名検索数の定点観測」によるTV CMやYouTube認知拡大(ブランディング)広告の成果計測の方法でした。実際にこのデータ取得を自動化したりする方法もあるので、気になる方は調べてみて下さい。また、ご連絡いただければ具体的な方法もお伝えいたします。

カテゴリー: 基礎知識
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